今回は、「シニア犬」について書かせて頂きます。
皆さんは、「シニア犬」というと、どんなイメージでしょうか?
人間でシニアというと、高齢者が浮かぶかもしれませんね。ワンちゃんは、いつまで経ってもヤンチャで走り回って、いつからがシニアになるのか・・?
ワンちゃんの年齢は、人間の年齢の数え方と異なりますし、小型犬、中型犬、大型犬によっても違います。
例えば・・・
3ヶ月 6ヶ月 1年 3年 10年 15年 20年
小型犬 5才 9才 17才 28才 56才 76才 96才
中型犬 5才 9才 16才 28才 63才 88才 113才
大型犬 2才 6才 12才 26才 75才 110才 145才
上記のような歳の取り方をします。ですから、子供のように無邪気でも、3年経てば立派な大人ですし、10年経てば、中年やシニアと言われる年齢になっているのです!
人間でも、歳をとれば心身共に衰えは避けられませんし、抵抗力が落ちてくるので病気にもなりやすくなります。
では、ワンちゃんの場合、「シニア犬」になると共に、どのような変化が見られるのでしょうか?
●白髪が増える
犬種や色の違い、個体差にもよりますが、3才くらいから毛色が薄く、白くなってくる子もいます。
●歩くのが遅くなる
昔は、走り回っていたのに、お散歩でも走らなくなり、歩みが遅く、立ち止まって休憩するようになる。
●寝ている時間が増える
飼い主の声や音に反応し、いつでも後を追いかけていていたのに、無反応で寝ていることが増える。
●食欲減退
いつでも、(ご飯!オヤツ!くれくれ~~)と、食べっぱなしで、動物病院で痩せるように注意されていたのに、ご飯を残すようになり、オヤツも欲しがらず、食欲が落ちてくる。
●足腰が弱くなる
だんだん足がヨタヨタしてきたり、足を引きずるように歩くようになる。
●病気
犬種により、懸かりやすい病気は子となる場合もありますが、イボや出来物が出来やすくなったり、腫瘍や心臓病、目の病気、呼吸器の病気、ヘルニアなど、色々な病気を発症するようになる。
●痴呆症
夜泣きをしたり、歩き回ったり、トイレの場所が分からなくなり粗相が増えたりする。時には攻撃的になる場合もあるそうです。
上記のように、色々と症状が出てきます。
では、「シニア犬」になる前、年齢を感じることが増えてきたら、どうしたらいいのでしょうか?
●健康診断
現在は、多くの動物病院で、定期的に健康診断をしてくますので、受診してみるのも、予防になるでしょう。
●運動
人間も犬も運動は大切です。愛犬にも長く元気に歩いて貰えるように、毎日の運動は出来るだけ欠かさずにしてあげたいですね。
●食事
医食同源は、ワンちゃんも同じです。質の良い、新鮮な食事を与えてあげるようにしましょう。太りすぎも痩せすぎも健康に良くないので、それは飼い主さんが日々注意してあげましょう。
●ボディケア
愛犬を全く触らない方はいらっしゃらないと思いますが、歳をとってきたら意識してボディマッサージなどのコミュニケーションをとるようにしましょう。
体や毛に触れることで、出来物の早期発見や毛の状態も分かります。日頃から体の隅々をチェックすることは大切です。
●歯磨き
ワンちゃんは、虫歯にはなりにくいのですが、歯肉炎にはなりやすので、出来れば歯石になってしまうと言われる3日に1回は、歯ブラシやガーゼなどで歯を磨いてあげるようにしましょう。
あまりに酷い口臭がしたり、食欲が無くなった場合は、病院で看てもらい、必要ならば歯石の除去を考えましょう。歯周病は様々な病気に繋がり、酷い場合は命を落としかねません!
●オムツ
足腰が弱ってしまったり、トイレの問題が出てきたら、ワンちゃんと飼い主双方のストレスを軽減させる為にも、オムツをしてあげるのも良いでしょう。
●遊び
頭を使わなくなったり、刺激がないと人間でも動物でも脳が老化しやすくなるそうです。
オヤツを色々な所に隠して探させたり、お散歩コースを色々変えて刺激を与えてあげたり、遊びの要素を盛り込んだ毎日を過ごさせてあげると良いそうです。
上記以外でも、今はワンちゃん用のシニアグッズが色々販売されてきておりますので、自分の子に合ったものを考えてあげてくださいね。
食事に関しても、柔らかいものを与えたり、敢えて歯を鍛えるものを与えたり、サプリに力を借りるのも良いでしょう。
お散歩も、歩くのが困難になってしまって、無理矢理歩かせるのは言語道断なのですが、外の景色や匂い、季節の移り変わりを感じさせてあげることは、五感を刺激するためにとても大切ですので、ワンちゃん用のカートなどに乗せてお散歩するのは、飼い主と共に外を共有出来て、愛犬にはこの上ない喜びに違いありません。
「シニア犬」になると、色々大変な事も増えてきます。でも、ワンちゃんを迎えた時点で、それも含め共に暮らして行く覚悟はありますよね、幸せを沢山くれる愛犬が、ずっとずっと一緒に幸せに過ごしてくれるように、飼い主は色々お世話していく責任があると思いますし、それを少しでも楽しむ工夫も考えていきたいですね。
シニアになっても、変わらない可愛さを持ち続ける愛犬を、一生愛してあげてくだいね~