段々と寒さが身に染みる季節になってきました。皆さん体調を崩されていないでしょうか?
私達人間にとって冬の寒さは厳しいものですが、犬たちにとってはどうなのでしょう。
今日は犬にとっての適切な冬の室内温度についてお話していきたいと思います。
犬は比較的寒さに強く、暑さに弱い動物です。しかし、子犬や老犬は体温調節が難しく、冬の寒さに対応できないこともあります。また犬種によっては毛の少ない子もいるので、成犬であっても冬場の寒さには注意が必要です。
最近は室内で飼われているワンちゃんも多いですが、室内だからといって寒さ対策をしないでいると風邪を引いたり、体調を崩してしまう子もいます。
【犬にとっての快適な室内温度】
犬にとって冬の快適な室内温度は20℃前後、湿度は40~50%と言われています。
だいたい10~11月上旬の室内温度が20℃くらいなので、今ぐらいの室温が一番快適なんですね。12月頃になると朝や夜の室内温度はぐっと下がってきて、犬にとっても寒いと感じる温度になってきます。
【安全な寒さ対策】
ワンちゃんが夜過ごす場所、例えばケージ内やハウスには毛足の長いカーペットやクッションなどを敷いたり、犬用の電気カーペットを使ってあげましょう。
犬用の電気カーペットを敷いてあげる場合はケージの中全面に敷くのではなく、暑くなりすぎた時にワンちゃんが自分で場所を移動して調節できるようにカーペットを敷いていない場所を必ず作ると安心です。
また、12月や1月など本格的に寒さが厳しくなってきた場合は夜間もエアコンなどの暖房機器をつけておくことを検討しましょう。エアコンはどうしても足元の温度が低くなりがちなので、設定温度は少し高めにした方が良いです。もしエアコンでなくストーブやハロゲンヒーターなどを使用する場合、誤ってやけどしないように周りをサークルで囲うなどして室内環境を整えることも必要です。
ストーブやファンヒーターなどを夜間に使用するのは火災の危険もあるので、夜間や近くに人のいない時はエアコンの方が安全です。
更に温度だけでなく湿度にも注意しましょう。乾燥してくると気管支系の病気にかかりやすくなるので、加湿器をつけてあげると良いかもしれません。
エアコンの場合、直接風が当たると喉や鼻が乾燥してしまうので風向きには注意しましょう。
犬も人間でいう風邪のような症状が出る場合があります。人の風邪とはウイルスの種類が違うので人間の風邪が犬にうつる事はありませんが、咳やくしゃみをしていたら注意が必要です。
冬に鼻水を垂らしたり、咳やくしゃみをしていたらすぐに暖かくしてあげて様子を見ましょう。
もし暖かくしてもまだ体調が悪そうなら、かかりつけの獣医さんに診察してもらうようにしてあげてくださいね。
上手に室内環境を整えて、人間も犬も健康に冬を過ごしたいですね。