可愛い愛犬が、怖がる姿を見ると、何とか助けてあげたいと思いますよね。
でも・・何を怖がっているのか、どうして震えているのか解らない事も多いです。
では、どんな時に怯えたり、怖がったりするのでしょうか
●音に怖がる
ワンちゃんは、人間よりもずっとずっと聴覚が優れています。
人間には何てことない音でも、ワンちゃんにとっては爆音の可能性があります。
例えば・・
○救急車
救急車に関しては、犬の遠吠えの周波数に似ているという説があり、共鳴してしまうのかもしれませんね。
○犬の鳴き声
気の弱いワンちゃんは、外で鳴いている声だけでなく、テレビの鳴き声でも怯えてしまう子もいるそうです。
○雷
雷は、人間でも怖いですが、ワンちゃんの場合、耳からの恐怖のみならず、雷発生時の静電気などが、地面を伝わって感じることがあるそうで、体感の不快感の後に、大きな音が襲って来るので、怖がる子が多いようです。
酷い場合は、その場から逃げ出そうとして、リードを切ってしまったり、室内の場合、部屋中の壁やふすまをバリバリにしてしまうというパニック状態に陥る子がいます。
雷の際には、脱走し迷子になる子も増えるそうなので、注意してあげたいですね。
○地震
地震は、勿論普段と違う地面の違和感や部屋のものが揺れる音で怖くなるのでしょうが、私自身の経験をお話させて頂きますと、愛犬は元々、地震をあまり怖いと思っていなかったのですが、私が大きな地震の際に窓やドアを閉めに走ったり、火元を確認したり、ドタバタと大きな音を立てながらアタフタしている私を見て(この揺れているのは、怖いことなんだ)と、インプットされてしまったようで、地震の度に体にしがみつき震えるようになってしまいました。
地震は勿論怖いのですが、ワンちゃんにとっては、飼い主の動揺を感じとり不安になって怖いものというトラウマになってしまうのかもしれませんので、飼い主は毅然としていないとダメですねえ。
●水を怖がる
レトリーバーのように元々、泳ぎが得意な子でさえ、水が怖くて泳げない子がいます。
小さい頃から水に慣れていなくて不安から恐怖になっている場合と、トリミングやお風呂に入れられるのが嫌いで、水=怖いものと思ってしまう場合があるようです。
どちらも、水は怖いものではないと安心させるしかないでしょうね。
●芝生や砂利を怖がる
これは、足の裏が過敏か、足に怪我を負っている場合がありますので、病院で相談してみるといいでしょう。
●散歩を怖がる
これは、ただ散歩が嫌いな子もいるようですが、パピーミルや飼育放棄などで、外の世界を知らない子に見られることが多いようです。
外の世界の楽しさを、焦らずにゆっくり教えてあげると、改善されることがあるようです。
●人や人の手を怖がる
これは、元々人に興味がなかったり、撫でられるのがあまり好きではない子は、頭を避けたり人に近寄らない傾向にあります。
然し、極端に怖がったり、逃げ回る場合は、元々人間と接触したことがない野犬や、人とのスキンシップが無かった子や、虐待を受けていた子の場合が多いようです。
長い時間をかけて、信頼関係を築いて、人間は悪いモノばかりじゃないと教えてあげたいですね。
上記は、怯えたり怖がる要因の一例ですが、生まれ持って怖いもの、何かがトラウマになって怖がるようになってしまった後天的なもの、それぞれ色々と怖がるものは違います。
では、怯えたり怖がったりすることで、生じる問題はどんなものがあるでしょうか?
●震える
本当に何かに怯えて震えてしまう場合は、その問題を解消してあげる方法を模索したいと思うのですが、ワケもなく震える子がいます。
これは、うちの愛犬もそうなのですが、小型犬にたまにあるそうで、体温をあげる為に震える事があるそうなのですが、震えているうちに飼い主としては、愛犬が震えていると心配して撫でたり抱き締めたりと、色々お世話しかまってしまいます。
そうすると、ワンちゃんとしては(震えていればかまってもらえる!)と、インプットしてしまう事があるそうなんです。
本当に怯えているのか、甘えたくて震えるという演技をしているのか、難しいですよね。
●失禁
あまりの恐怖で、失禁したり脱糞したりする子もいるそうです。
本人も勿論怖すぎての行為で可哀想なのですが、飼い主としてもこれは、ゲンナリしてしまいますよね。
●嘔吐や下痢
これは、神経質な子にはたまにあるそうです。
怖い思いをしたりすると、嘔吐や下痢になってしまうようで、慣れている飼い主さんもおりますが、病気の可能性もありますので、注意が必要です。
●攻撃的になる
恐怖を感じると、初めは逃避するのですが、逃げられないと分かった場合や恐怖心からパニックになってしまうと、攻撃に転じることがあります。
なりふり構わず、人や物に攻撃するので、日頃から不安定になりやすい子は、パニックを落ち着かせてあげるようにした方が良いですね。
先天的であれ、後天的であれ、ワンちゃんも怖いものは色々違います。
人間でも怖いものは怖いし、克服するのは容易ではありません。
言葉が通じるならまだしも、言葉で安心を伝えてあげられないワンちゃんには、根気強く恐怖心を減らしてあげることが、脱走やストレス、パニックから解放してあげられると思います。
飼い主がいることで少しでも安心を与えてあげられるようにしたいものです。