私は、3年ほど前に体調を崩し回復するまでに2~3カ月かかりました。
厳密に言うと、毎年冬1~3月にかけて体調を崩していたのです。
それが3年間続き、夏が過ぎると回復するという状態でした。
3年前の冬は、珍しいほどの大雪となり、連日雪かきに追われました。
そんなある日、雪かきを終えて家に入ると、全身が痙攣し低血糖と脱水症状、
水を飲んでも胃痙攣をおこし、体重は4キロも減ってしまい、眠れない日々が続きました。
私が「痛い」と言うと、こゆきは私の顔を覗き込むようになりました。
その頃のこゆきは、いつも私の顔を見て私の体調を確めているようになったのです。
そして、そんなことが続いた夏の時期に、こゆきは「子宮蓄膿症」を発症しました。
いつも私のそばを離れず、私の感情を全てわかっているようでした。
こゆきの病気と私の体調不良、「偶然だよ」という人達は多いです。
でも、私が落ち込んでいたり、涙を流して悲しんでいると、こゆきは頬の涙をなめてくれます。
まるで私の悪い部分を全て受け入れるかのように。
感情がわかるんですね。
【犬は飼い主の体調不良をストレスと感じる】
私の体験は、偶然かもしれません。
犬と人間との間では、飼い主の風邪などが犬に感染することはないし、同じような症状になるのは、体調不良という飼い主のストレスが犬にも伝わってしまうそうです。
そのストレスを共有することで、飼い主と同じような症状が出るという科学的な見解でした。
一口に科学的に言ってしまえば、簡単なことなのかもしれません。
飼い主が病気でストレスを抱え込んでいる、その飼い主をいつも見ている犬とすれば、同じストレスを感じてしまう、そして同じ病気になることもあるらしいのです。
犬にとって、飼い主は「太陽」のようなもの、その飼い主をいつも見ている「ひまわり」のような犬だからこそ、飼い主の痛みが伝わってきて、同じ気持ちを共有できるのではないでしょうか。
犬はどんな時も、飼い主の顔色を見ていますね。
その顔つきの微妙な違いから、飼い主の心の状態や体調の善し悪しを判断しています。
こうして「犬」の心を探っていくと、なんて「けなげな」動物なんだろうと思ってしまいます。
【予知能力】
犬は、予知能力があると言われていますね。
その代表的な犬が「忠犬ハチ公」です。
教授の家に飼われて、教授に心を許していた秋田犬として有名です。
ある朝、教授が出勤しようとすると、「ハチ」が必死に飛びついて「行くな」とばかりに邪魔をするのです。
このシーンは、あまりにも有名で、皆さんご存知ですよね。
これは「ハチ」の予知能力で、大学へ行ったら倒れるということがわかったのでしょう。
また知人の話では、外出する時に、犬がわざと邪魔をして、家を出る時間が遅くなったというのです。
でも、その時いつもの通勤時間帯に出ていれば、交通事故が起きていたそうでした。
いつも通りに家を出ていたら、事故に巻き込まれていたとかもしれないと思うと、犬に感謝しなければと言っていました。
【私達にできること】
飼い主や家族との親密度が濃ければ、犬はこのような能力を発揮するかもしれませんね。
また、飼い主の心理状態、悲しみや辛さが伝わることで、飼い主と同じ気持ちになり、同じ病気になって飼い主の病気を分かち合い、肩代わりするのかもしれません。
私は、こゆきがあの病気になって以来、悲しく辛く生きても一生は一生なのだから、できるだけ明るく楽しい顔で生きていかなければと思っています。
縁があって、うちへ来てくれたこゆき、楽しい一生、悔いのない一生を一緒に過ごしたいものです。