左右の瞳の色が異なる『オッドアイ』
ワンちゃんに限らずいろんな動物に発症し、よく見かけるのが猫ちゃんですね。
我が家のシーズー(みやこ/♀)も、実はオッドアイ(ブルーアイ)の持ち主です。
生まれつき右目だけが青い子でした。
みやこ、というのは私たち夫婦の大好きな沖縄の「宮古島」から取った名前。
宮古島の海のように綺麗な青い目、という意味で名付けました。
神秘的で吸い込まれそうなその瞳は、どのようにして生まれるのでしょうか?
虹彩異色症(こうさいいしょくしょう、heterochromia iridis)
オッドアイ(バイアイ)と呼ばれ、主にネコやイヌに多く発症しますが、人にも発症する場合があります。
瞳の一報が黄色、もう片方が青色の場合「金目銀目」とも呼ばれます。
遺伝子の色素欠乏
遺伝子の関係でオッドアイになることが考えられ、
また、白い猫など白い動物にオッドアイが多い傾向にあります。
白い毛の遺伝子は色素細胞を欠乏して起こることが原因のようです。
目が青くなるということは瞳に青い色素があるというわけではなく、色素が欠乏していることによって瞳が青く見えている、ということなんです。(ブルーアイ)
※シベリアンハスキーのバイアイは色彩異常ではありません
視力に問題はない?
神秘的…とはいえ、病気や視力に問題がないかは心配ですよね。
瞳に色素(メラニン)が無い、または極端に少ないということは、紫外線の影響を受けやすいということになります。
これは劣性遺伝のため、その遺伝とともにほかの劣性遺伝が受け継がれている可能性考えられます。
例えば、視覚障害や聴覚障害など。
ペットショップでは「珍しい」とか「視力も聴覚も異常なし」と販売されている場合もあります。
ですが、犬の聴覚の異常は獣医さんでも判断は難しいとのこと。
視力も子犬のころに異常はなくても、ナチュラルアイの子に比べて失明するリスクは高くなるそうです。
我が家の「みやこ」も小さな音にもすぐに反応しますし、ブルーアイの右目も動くものを追っているので今のところは問題ないようです。
簡単に自分で確認する方法として教えてもらったのは、目に指を近づけると、その反応で瞬きをするそうです。(人間が反射的に目を閉じるのと同じ)
その近づけた指に反応しないと、視覚に異常がある可能性が考えられるということでした。
このようにリスクや注意点を挙げましたが、決してオッドアイやブルーアイの子を飼うのがダメ、という意味ではありません。
ペットショップで、ブリーダーさんのところで、保護センターなどで、出会うのは運命じゃないかな?と私は思っています。
多頭飼いをするため、二匹目のワンちゃんをずっと探していました。
出会っては決められず、縁がなかったと諦めていた頃ある日突然「みやこ」に出会いました。
最初はオッドアイという事にも気づかなかったのですが(室内ではあまり青くないため)もう、この子だと心の中で決めていました。
何度かお店に通ううちにオッドアイということが分かったのですが、そこで飼わないという選択肢はありませんでした。
もちろん、一生責任を持って飼っていくためオッドアイのリスク等は事前に調べました。
リスクを知り、理解して飼うことが必要だと思ったからです。
リスクはあってもオッドアイを「素敵だ」と思います。
でも珍しいから、かっこいいから、きれいだからという安易な気持ちでペットを飼わないでください。
ペットショップの「視力・病気の心配はありません」という言葉を鵜呑みにしないでください。
病気になった、失明して飼うのが大変になった、という理由でペットを手放さないでください。
「ダイヤモンドの瞳」「神様の使い」なんて言われるくらい、美しい瞳。
美しい海のような青い瞳。
リスクがあっても、彼らのきれいな瞳は「個性」ですね。
偶然にも、先住犬の「こうめ」と、このオッドアイの「みやこ」は姉妹でした!
後日届いた血統書を見て驚きました。母親・父親が全く同じだったのです。
私の直感は間違ってなかったんだなぁ…と。
来るべきして来た子、以前に増してみやこが愛おしくなりました♪