こんにちは、Aliel&C。代表の岡田麻衣子です。
東京に住む私の周りでは、そろそろ春の換毛期が終わりつつあるようで、アリエルもすっかり夏毛に生え変わりました。
ところで、今近くにワンコがいたら、ちょっとあなたの髪とワンコの被毛を一緒に触ってみて下さい。
…どっちが柔らかいですか?そしてどちらが細いでしょう。ワンコですよね!
普段、あまり改めて考えないことですが、実は犬の毛って人間よりとても弱く、デリケートなのですね。
【太くて強い人間の髪の毛とは違う】
そもそも人間の髪の毛は、なぜ頭に生えているのでしょうか?これは人間の進化の過程で、脳が大きく進化したことに関係してきます。
人間は脳が大きくなり、重い脳を支えるために二足歩行になりました。
「二足歩行になったことで、露出度がさらに高くなった脳を守るために、太くてどこまでも伸びる髪の毛が生えて来た」と一説にあります。
だから、人間の髪の毛はとても強いのです。数ある動物の種類の中でもとても特殊だと言えます。
一方で、犬の被毛はそこまで頑丈になる理由もなく、他の多くの動物と同じように全身に生えていて、「身体の特定の部位だけを守る」という目的もないのでさほど頑丈なつくりではありません。
さらに、被毛に守られるという前提の皮膚は、露出した人間の皮膚に比べるととても弱い…というのは以前にもお話ししたとおりです。
【選択繁殖で繊細な被毛になりました】
さらに、犬は選択繁殖される過程で見た目が重視されることもあり、細く美しい絹糸のような被毛を持つ犬種も出て来ました。
「シルキーコート」と言われる被毛のタイプや、これに属さなくてもそれに近い被毛の犬種はたくさんいます。
- ヨークシャーテリア
- マルチーズ
- シーズー
- アメリカンコッカースパニエル
- イングリッシュコッカースパニエル
- ゴールデンレトリバー
- ラフ・コリー
- ボーダー・コリー
- アフガンハウンド
- アイリッシュセッターなどのセッター系
…ロングコートだと結構みんな当てはまりますね…^^;
チワワやダックスフンド系などのロングコートのワンコは個体差が激しいのですが、上記に該当するような子もたくさんいます。
- 【ロングコートの犬種の被毛について】
犬の抜け毛と発毛のタイミングは大きく「換毛期」と「毛周期」に分かれます。 - 換毛期
冬の終わりに夏毛に、夏の終わりに冬毛に生え変わるのが「換毛期」です。
ほとんどのワンコにありますが、ほとんど室内で過ごしているワンコなどは季節感がなくなり、換毛期を持たない場合もあります。 - 毛周期
換毛期以外も、もちろん被毛の生え変わりはあります。古い毛が抜け落ちて新しい毛に生え変わります。
実はこの「毛周期」、ロングコートの犬は周期が長いのです。
スムースコートやミディアムコートのワンコは毛があまり伸びないうちに次の毛に生え変わりますが、ロングコートのワンコはかなり長くならないと次の毛が生えて来ません。
つまり「ずっと古い毛のまま」なので、被毛が傷みやすいんですね。
さらに、お散歩で毛が絡んでしまったり、ブラッシングでひっかけてしまったり。普段の生活やお手入れでもかなり傷みが進んでしまいます。
【気をつけたい夏場の環境】
また季節によって被毛の傷みは変わります。夏場はとても傷みやすいんですよ…。
- 日光の紫外線が強い
- 気温が高い
- 犬が活動的になる
- シャンプーの回数が増える
- 湿度が高いので雑菌が繁殖しやすい
また「被毛が傷むと皮膚にダイレクトにダメージを与える」ということも忘れてはいけない事実です。
実際に、夏場のサマーカットで丸坊主になったロングコートのチワワちゃんが、皮膚炎になってしまったこともありました。
被毛が傷むということは見た目の問題だけでなく、犬の健康問題そのものだ、ということは常に意識しておきたいです。
【シャンプーは犬の健康を維持する大切なアイテム】
シャンプーは被毛と皮膚を健康にしたり、逆の影響を与えてしまったりする重要な日用品だからこそ、アリールアンドシーでは「直接触れる大切なもの」として注力して開発しています。
意外と見過ごされがちなアイテムですが、「フードは身体の中から健康にする」「シャンプーは身体の外から健康を守る」位の位置づけだと考えています。
アリールアンドシー:ノンシリコンシャンプー
…さて、アリエルのお散歩に行きましょうか。
暖かくなって来ましたから活動範囲が広がります。一層のケアを心がけてあげましょうね。
では、世界中のワンコがいっそう輝きますように!
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※犬には個体差がありますので、すべての犬の皮膚に適合しているとは限りません。
※疾病を持つ犬、外傷のある犬は、必ず飼い主さんに医師の診断を仰ぐようにお願いして下さい。