最近、番犬という役割だけではなく、家族の一員として犬を飼う人が増えていると思います。それに伴って、犬と飼い主の関係性も変化してきました。前までの「飼い主は犬より上の存在」という考え方は古くなり、家族と同等の存在にまでなりました。とても良いことだと思います。
愛犬は可愛いですよね、ちょっとしたイタズラやワガママも思わず聞いてあげたくなります。
でも、ちょっと考えてみてください。
最近愛犬が言うことを聞いてくれない。
突然飼い主さんに向かって牙をむくことがある。
要求吠えが増えた気がする。
こんな時は愛犬が自分の要求は何でも通ると思っているかもしれません。
こうなってしまうと、愛犬との楽しいはずの共同生活が楽しくなくなったり、時には危険な状態になってしまうこともあります。
そうなる前に我が家ルールを見直してみましょう!
【我が家のルール】
- 愛犬と人間の食事は別
ついつい欲しそうな顔をするので、食卓から人間のご飯をあげてしまっていませんか?
一度もらえると、またもらえるかも?と期待してしまうものです。不用意にあげてしまうと愛犬も可哀想だし、次々と要求されて困るのは飼い主さんです。
欲しそうにこっちを見てきたり、欲しがって吠えたり飛びかかったりする時は、愛犬から視線を外して無視することにしましょう。次第に落ち着いてくるので、落ち着いたらよく褒めてあげて、場合によっては愛犬用のおやつをあげても良いと思います。
- 要求吠えには徹底した無視作戦
愛犬が言い分を通そうとして吠えるのが要求吠え。フードが欲しい、散歩に行きたい、サークルから出してほしい、遊んでほしい…犬は賢い動物なので、誰が自分の要求を聞いてくれるかよく分かっています。
要求されても全く無視。愛犬を放置して違う部屋に行くのも効果的です。
- ソファには上り放題?
座り心地の良いソファ。愛犬も飼い主さんと同じ場所に座れるし、時には膝の上に乗せてもらえたりするのでソファが大好きだと思います。でもいつの間にか愛犬に陣取られて、愛犬の専用の椅子になっていませんか。飼い主さんもソファに横になってゆっくりしたいときもありますよね。そこで「オリテ」を覚えてもらいましょう。
ソファに乗っている愛犬に「オリテ」と言いながらおやつで誘導して、ソファの下に降りたら褒めておやつをあげる。これを何度も、何日も繰り返すうちに「オリテ」を覚えてくれると思います。
いかがでしたでしょうか。なんだか無視するばっかりで可哀想…と思ってしまうかもしれません。私も最初は期待した目で見てくる愛犬を見るのが辛かったですし、無視するのも心苦しかったです。でも、続けているうちに本当に要求吠えもなくなったし、いつも静かなお利口さんになりました。
普段から我が家ルールを家庭内で共有して、一貫した態度で接すると、愛犬も守らないといけないルールがあると分かってくれます。こうした日々の積み重ねで信頼関係が生まれていきます。
また、人の言う事をきく場面を作ってあげることで、ワガママ放題で生きるのではなく、人の言う事をきけるお利口な犬に成長していくと思います。