今回は、「逃げ出し・脱走」について、お話させて頂きます。
皆さんは、愛犬が逃げ出したり、脱走したりしてしまった経験はありますか?
よく、動物病院や電信柱などに迷子のポスターが貼ってあります。色々な理由で愛する我が子が行方不明になってしまう。飼い主にとって、毎日毎日、心配で眠れないでしょう・・
では、ワンちゃんが、そういった行動をとるのは、どんな時でしょう・・
○脱走癖がある
これは、生まれながらに、脱走する癖がある子の場合です。恐らく、野生の血が騒ぐのか、自由でいたいのかもしれませんが、飼い主にとっては、大切に愛を注いでいるのに、どうして逃げたいの?と、悩んでしまいますよね。
○花火・雷など、大きな音がきっかけ
結構、迷子になってしまう原因として多いようです。
花火や雷、運動会のピストルなどの音にビックリして、パニックになってしまう子がいます。
知人の愛犬は、雷の時は、怖がってパニックを起こし、障子を破ってしまったり部屋中を荒らし回ったりしてしまうそうで、酷い時は、過呼吸になり嘔吐やヨダレが止まらない場合もあるそうです。
ワンちゃんは、人間よりずっとずっと耳が良い上に、鼻も利きます。大きな聞きなれない音も怖い上に、火薬などの臭いも嗅ぎ付けるのでしょうね。
そして、飼い主が雷を怖がったり、花火に騒いだりすることで、「何か怖いこと、普段と違う事が起こる」と、不安になってしまうのかもしれません。
外で飼われているワンちゃんの場合は、リードを引きちぎって逃げ出してしまう子もいます。以前、大雨で雷が鳴り響いている日に、家の前を、見たことのないワンちゃんが、ビクビクしながらうろついているのを見たことがあります。保護しようとしたのですが、雷が鳴り、パニックを起こしたのでしょう、また逃げ去ってしまいました。翌日、近所の人から、無事に家に帰り着いたと聞いたのですが、我を忘れてしまうくらい恐いんだな・・と、改めて知りました。
○飼い主からの虐待
これは、あって欲しくないですが、実際にある話です。
毎日毎日、飼い主から虐待を受けていたら、その場から逃げ出したくなるのは当然です。家の中で飼われている子は、逃げる事は難しいですが、外で飼われている場合は、リードさえ切れれば自由になれるので、首が血だらけになっても、必死でちぎって脱走するのです。
○窓やドアが空いていた
これも、実際にあるのですが、好奇心旺盛な子や境界線の訓練をしていない子は、窓やドアが空いていると、興味本意で、ちょっと冒険したくなってしまうのです。
然し、うっかり出てしまい、ちょっとのつもりがワンちゃんは結構遠い距離を歩いたりするので、家に戻る事が出来なくなり、迷子になってしまうのです。
○誘拐
日本ではあまり聞きませんが、外国ではよくあるようです。
脱走や迷子かと思って探していたら、実は誘拐にあっていた・・
人気のある犬種や珍しい模様の子などは、ペットとして売られてしまったり、酷い場合、食肉として拐われたりすることもあるそうです。
もしも、愛犬が居なくなってしまったら、どうやって探せばいいのでしょう?
○警察に行く
○保健所に行く
○近所を探す
○動物病院や近所にポスターを貼らせてもらう
○SNSに載せる
○保護団体に相談する
探す方法は、色々あります。昔はポスターを貼るしか無かったのですが、先にも述べましたが、ワンちゃんは、想像以上に遠くに行っている場合があります。近所にポスターを貼るだけでは遠くにいる場合、気付かれないこともありますので、色々な人が利用しているSNSは効果があるかもしれませんね。
また、居なくなってしまった愛犬を探す手懸かりも必須です。
○ネームプレート
○マイクロチップ
○首輪やリードに住所・名前を書いておく
保護してくれた人も、直ぐに分かり、連絡をしてくれる可能性が高いですし、警察や保健所に連れて行かれても、飼い主判明に役立ちますよね。
然し、何よりも自分の愛犬の性質を認識し、その対策をしてあげる事が一番です。
花火や雷の起きそうな時には、安心出来る場所で、可能な限り側に居て寄り添ってあげる。そして、パニックになっているときは、体を優しく撫でながら「大丈夫だよ」と、声をかけてあげる。大好きな飼い主が側に居てくれれば、安心する子もいます。
そして、窓やドアを開ける際には、愛犬に十分注意をして下さいね。
普段、脱走癖がない子でも、大きな音や何かにビックリして外に飛び出してしまうこともあります、出来れば、境界線を教え、飼い主の許可が無ければ外に出てはいけないと教えておくのも、予防になるでしょう。
家の前が道路だったりした場合、事故に巻き込まれる可能性もありますし、パニックの場合、我を忘れているので、近づいた者を傷つけてしまう恐れもあります。
勝手に外に出ると、危険が一杯だということは、ワンちゃん自身では、把握出来ません。飼い主が、脱走や逃げ出しの予防を日頃からしてあげないと防げません。
大切な愛犬が、危険な目や事故に巻き込まれないように、注意してあげましょうね。