私が飼っているブラックポメラニアン。
1歳になるくらいの時のお話です。
急いで歩こうとしたり急な方向転換をしようとすると、時に後ろ足を浮かせたり、ケンケンをする格好で歩いたり、走ったりするようになりました。
とにかく元気でやんちゃな男の子なので、筋でも違えたかな?くらいに簡単に考えていました。
そうしているうちに普通に歩いていても、急に小声でキャンキャンと鳴く事が増えてきたのです。
不安と異変を感じ、動物病院に連れて行きました。
レントゲン検査の結果、「大腿骨骨頭壊死」と診断され、手術が必要と言われました。
そして、大腿骨の骨頭の骨切りをするという手術を行いました。
大腿骨骨頭壊死症とは・・・?
ワンちゃんが足を痛がる病気の中で、大腿骨骨頭壊死症と呼ばれる病気があります。
この病気は別名「レッグペルテス」とも言い、後ろ足をとても痛がることが多い症状が多いのです。
比較的、若い小型犬に多く見られる進行性の関節の病気です。
関節の一部が溶けてしまうことで痛みがあらわれ、関節が変形してしまい歩行に障害がおきてしまう病気です。
原因は・・・
大腿骨骨頭に栄養を供給する血管が障害を受け、血流が妨げられたり、股関節の血管が傷つき上手く血液が流れなくなることが原因と言われています。
主に1歳未満の成長期の小型犬に多く見られ、突然後ろ足を痛がるようになります。
そのままにしておくと後ろ足全体が変形してしまい、一生痛みを感じて足を引きずって歩くようになってしまいます。
症状は・・・
多くの場合後ろ足の片側に症状があらわれます。
外傷があるわけでもないのに突然痛がり、体重をかけられなくなり、足を引きずって歩くようになります。
はじめの頃は症状が出たり出なかったりを繰り返し、痛みは徐々に進行しやがて痛い側の足の筋肉質は衰え、地面に足を全くつかないようになります。
なりやすい犬種は?
比較的成長期の小型犬に多いこの病気。
なりやすい犬種は以下に挙げられます。
・ヨークシャテリア
・トイプードル
・ミニチュアピンシャー
・ウエストハイランドホワイトテリア
・ミニチュアシュナウザー
・チワワ
・ダックスフンド
・パグ
これらの犬がかかりやすいと言われています。
治療法
この病気は進行性であるため、通常は変形した大腿骨を除去する手術を行います。
大腿骨を切除してしまうと、今までのような骨と骨が組み合わさるような関節ではなくなってしまいます。
でも、リハビリをすることによって周囲の筋肉や組織がしっかりと覆って体重を支え始めます。
そして、手術前とほぼ同じようにに歩くことができるようになります。
手術をすることによって、骨同士がぶつからなくなるので、動いても痛みもなく楽に過ごすことができるようになります。
この病気は遺伝性疾患です。
発症してしまった子は繁殖は行わないようにしましょう。
私の反省点
重症になる前に初期症状や兆候に早く気づいてあげることが大切だと思いました。
歩き方が普段と違う、足を引きずる、痛がるなどの症状がみられたら早く動物病院を受診して下さい。
術後一週間で退院の運びとなりました。
現在飼育しだして9年目ですが経過は順調です。
これからも元気に長生きして欲しいと思います。