毎年花火大会の季節、雷の季節になると、こんな話が犬トモの間で聞かれます。
「どこかで花火大会の音がすると、震えが止まらない。まして雷雨の時の雷は呼吸が乱れて「はあはあ」と苦しそうな息使いをして、テーブルの下に隠れて震えている」という話なんです。
こういう犬って多いみたいですね。
もともと犬は何故、雷が苦手なんでしょうか。
自分の耳では確認できるけど、目には見えない不思議な現象と感じてしまい怖がっているのでしょうか。
【雷恐怖症というもの】
そんな時の様々な症状を「雷恐怖症」と呼ぶのだそうです。
現れる症状としては、
・呼吸が荒い
・ヨダレを垂らす
・全身が震える
酷くなると
・失禁や嘔吐、パニックとなり破壊行動を起こすこともある。
・その場から脱走する
【犬が雷を怖がる原因は何?】
犬は、私達人間と違い、聴覚も数十倍優れており、私達が感じない雷による静電気の変化まで察知します。
また気圧の微妙な変化も感じ取ります。
雷が鳴っている時の、これらの状況が日常の状態とは、明らかに違っている状況となるとパニック状態をおこします。
犬の種類によっては、遺伝的に雷恐怖症になってしまうという犬もいるようです。
また、家の中で一人で留守番をしている時に雷がなってしまい、孤独感と恐怖心から雷恐怖症を発症する場合もあります。
その他に、飼い主に関係してくるものとして、飼い主が異常なくらい雷を怖がっているのを見た犬は、雷=怖いものと学習してしまうそうです。
これは私達、飼い主も気を付けなければいけないことですね。
大げさに怖がったり、大声を出してしまうと犬にとっての恐怖心は、さらに倍増されてしまうからです。
【対処法として】
私達ができる対処法として、飼い主が異常に怖がらない、おびえないようにすることではないでしょうか。
犬は飼い主の気持ちに敏感ですね。
「雷なんて怖いものじゃないよ、大丈夫だよ」と、平気な顔をすると犬も慣れていくものです。
・大事なことは飼い主の態度だと思います。
を主たちが平気な態度をしていれば、「怖くないもの、安心していいもの」と感じてくれます。
飼い主は、いつもも通りのことをして、いればいいのです。
震えるからといって、むやみに抱きしめたりすると、逆に犬にとっては「雷はとってもこわいものなんだ」という想いが芽生えてしまうのだそうです。
このことを知って、私は反省しなければと思いました。
雷がなるといつも「おいで」といって震えているこゆきを、膝の上でダッコして抱きしめていたからです。
これでは、恐怖心も残りいつまでも震えはとまりませんね。
これからは、いつも通りのことをしながら「平気だよ」という顔で行いたいと思います。
・雷がなった時に、犬が避難でき安心できる居場所を作ってあげることです。
犬は怖い事があると、狭いところへ逃げたがりますよね。
例えばテーブルの下の隅っこ、机の下に犬の愛用しているタオルなどをしいてあげる、そうすれば自分の匂いのする居場所ができ、安心して落ちついてきます。
・雷の音に慣れさせる対処法もある
初めは、弱く小さな雷の音を録音したものを聞かせ、その中で家族が普通の生活を続け、徐々に大きな雷の音に慣れさせ「怖い物じゃない」と恐怖心を和らげていく方法です。
でもこの方法は、対応できる犬と逆効果になる場合の犬がいるので、担当の医師の指示を仰いだ方がいいと思います。
・他に雷発生時の静電気が犬の体に溜まることを防ぐという衣類もありますが、基本的には、心理的な恐怖心は取り除けないかもしれませんね。
サンダーシャツというもので、犬の体に溜まった静電気を少し取り除いてくれます。
静電気が体内に溜まることで不快感から、雷恐怖症をおこすのならこの方法でも効果はありそうですね。
価格は3000円程度です。
・犬が夢中になりボール遊びや好きなことをして遊び、「雷の存在」を忘れさせるという方法
犬も楽しめて、雷の音が苦にならなくなるのなら、一番いい方法かもしれませんね。
【雷も花火も怖がる原理は同じ?】
犬はもともと大きな音が苦手です。
花火のように突然大きな音が予告もなしに、なってしまったら、人間でも驚きます。
・対処法は雷の場合と同じように飼い主が「こわいものじゃない」ことを示してあげれば、犬も飼い主を信じて慣れてくれるでしょう。雷恐怖症・花火恐怖症、いずれにしても飼い主の態度で改善できそうですね。
「怖がらない」姿勢をみせて犬を安心させることが一番大事ですね。