こゆきのかかりつけの病院では、受け付けカウンターに募金箱があります。
そう、引き取り手のいない、親がいない犬たちを救うための募金です。
うちのこゆきも、そんな中の1匹でした。
こゆきを含めて5匹ほどの仔犬は、生後40日で母親の元から動物管理センターに引き取られてきたそうです。
最初の1カ月の間でも、母親から愛情を受けて一緒に育てられてきたこと、そこで「犬」としてのしつけをされてきたことに感謝しています。
親犬から、新しく飼い主となる人間に対しての「やってはいけないこと」という基本を教えられて、愛情いっぱいに1カ月という月日を送ってきたのでしょう。
右が動物管理センターからの「お知らせ」に 載っていたこゆきです。
こゆきとも、そんな「運命の赤い糸」で結ばれていたのでしょう。
市の動物管理センター、その仔犬譲渡会でした。
引き取りたいという人達が多くて抽選でしたが、「残りものには福がある」というわけではないのですが、くじの最後に残った一本で幸運にも引き取ることができたのです。
こゆきは、私たちを選んでくれたのです。
よく、生まれてくる子供は「その親を選んで生まれてくる」と言われていますが、こゆきも私達を選んで家族になってくれた気がします。
こゆきがアトピー、アレルギー体質だったからこそ、わかったいろいろな病気、犬の「心と気持ち」。
犬にとっての幸せって自分でもわかっていたつもりでしたが、こゆきを家族のひとりにしてから、そして病気になって、いっそうこゆきを観察するようになりました。
今、県内では多数の犬がこのようなセンターに保護され、引き取られなければ、かわいそうな結末を迎えることとなります。
連れて来られる犬の状況は、いろいろあることでしょう。
飼い主から離れていまいミッシングドッグとなった犬、または飼い主の状況から捨てられてしまった犬、飼い主が高齢のため犬の世話ができない、引っ越しするので連れていけない、飼い主が亡くなってしまったなど・・・。
そして管理センターでの保護期間も限られています。
私達がこゆきをもらい受けに行った時、成犬もたくさんいました。
檻のなかから、「引き取って・・・」とせがむような目つきでした。
私は、「ごめんね、ごめんね、うちでは無理なの」ということば、しかありませんでした。
そして、先日ある映画のDVDをレンタルして観ました。
それも、主人公と保護されたお親子の犬との「運命の赤い糸」のような出会いでした。
この映画をご存知の人もたくさんいらっしゃるでしょうね・・・
『ひまわりと仔犬の7日間』というものです。
生まれたばかりの仔犬を連れた母犬でした。
仔犬を産んだことで母犬は「幸せ」だったのです。
仔犬を守るために母犬は、必死で凶暴化しています。
母犬は、やっと自分の力で手に入れた仔犬という幸せを、取られたくなかったのです。
保護期間の最終日、必死に世話をした係員と心を通じ合えることができ、家族となることができました。
これは、実話ということでもご存知の方もたくさんいらっしゃるでしょう。
心に残った言葉、犬が小さなころに、おばあさんが言っていた「大丈夫、大丈夫よ」・・・安心しますね。
「どんな生き物でも、そのこの生きてきた歴史をわかってあげることで心が通じ会える一歩になる」
そうなんですね、どんな犬でもねこでも生きてきた歴史があるんですね。
大切なひとつしかない、かけがえのない「命」なんです。
号泣していました。。。
事情はいろいろあることでしょう。
でも救える命は救いたいですね、そして無責任な飼い主が少しでもなくなって欲しいと思います。
人間の飼い主のエゴで、かわいくなくなったからあげる、と子供みたいなわけにはいかなということ、管理センターに保護される犬がいない世界が一番ですね。
昨日、散歩の時みかけた近所の道沿いにいっぱいのコスモス
久しぶりに晴れて、こゆきの皮膚炎の調子もよくなったせいか、よく歩くように回復しました。
自宅の庭のキンモクセイ、もうすぐ散ってしまうかな~
この香りの下で、庭でいっぱい遊ぼうね。
私も、どんな生き物でも、そのこの生きてきた歴史をわかってあげることで心が通じ会える一歩になる 、この言葉を大切なお守りとして、こゆきと生きていきたいと改めて思っています。