原因はわからないけど、突然吐いてしまった!という事がたまにあります。子犬の頃はまだ胃が発達していないから、と聞いていたので突然の嘔吐にも安心していましたが、成犬になってからもたまに吐くことがあるのはなぜでしょう?
今日は愛犬の嘔吐について調べてみました。
【突然の嘔吐は何が原因?】
- 胃拡張や胃捻転
胃捻転は胃がねじれる病気です。大型犬で早食いの傾向がある愛犬に見られます。大量のフードを食べてから水を飲み、直後に運動することでこの病気になりやすくなると言われています。
また、カルシウムの過剰摂取によっても引き起こされる可能性があります。カルシウムは市販のフードを食べている分には不足しません。そのため、獣医師への相談なしにカルシウムのサプリなどを食べさせないようにしましょう。
食事はゆっくり摂らせ、食後は人間と一緒で休憩をとりましょう。どうしても早く食べてしまうようなら、一日の量を少量ずつ何回かに分けて与えましょう。最近は早食い防止のフードボウルやグッズもペットショップで売っていますので、そういったものも活用するといいかもしれません。
- 胃の幽門と噴門の異常
短頭種のシーズーやパグには幽門の障害がよく見られるようです。この犬種の愛犬が食後20~30分くらいで嘔吐した場合は幽門の異常が見られる場合があります。
- 胃のびらんや潰瘍、腫瘍など
もし嘔吐物に血液が混じっていた場合、これらの可能性を疑うことができます。特に嘔吐物が茶色になっている場合、古い血液が出ていることになり、重篤な潰瘍や腫瘍ができている可能性がありますのですぐに動物病院で診察してもらってください。
- 食べ過ぎや腐った食べ物、刺激の強い食べ物の摂取
嘔吐の原因で一番多いのが、食べ過ぎや腐った食べ物、刺激の多い食べ物を食べたことによるものです。
【危険な嘔吐】
上記のように嘔吐物に赤色や茶色が混ざっていた場合は速やかに動物病院へ行きましょう。
嘔吐物に色が無くても、嘔吐後に元気がなくてぐったりしていたり、いつもと様子が違う場合は何か病気にかかっている場合もあります。その場合、愛犬の状態を観察し、吐瀉物を写真に撮ったり、調べたりしてからすぐに動物病院へ行きましょう。
【吐いてしまったらどうすればいいの?】
吐いてしまった時は、基本的に絶食・絶水しましょう。
吐いた後に元気がある場合は、24時間絶食、12時間絶水します。
嘔吐の回数が減ったらお湯でふやかしたフードなどの消化によいものを、いつもの半分ほど与えます。水を欲しがった場合は、氷を数個与えると胃粘膜の炎症も抑えられて良いそうです。
愛犬の元気が比較的ない場合、絶食は12時間にします。
もし、愛犬に元気が全くぐったりしていたら、動物病院へ急ぎましょう。
犬は人間よりも吐きやすいので、ふとしたことで吐いてしまうこともあります。その時はストレスなどの目に見えない原因やフードの与え過ぎ、食事と食事の間が開き過ぎていないかどうかなど、思い当たる原因を探してみてください。
もし頻繁に吐いたり、吐いた後の様子に異常が見られるようでしたら動物病院で見てもらってくださいね。