そんな話、よく聞きますよね。
人間の世界でも「似たもの夫婦」とい言葉もあるように、夫婦も家族も一緒に生活するうちに似た者同士になってしまうのでしょうか。
そもそも犬の性格って、あまり気にしたことはなかったけれど、言われてみれば、うちのこゆきは、私によく似ているかもしれないんです。
例えば、「女のくせに気が強い、好き嫌いの物事がはっきりしているなど」というところでしょうか。
【犬に限らず性格ってどうやって決まるの?】
まずその犬が生まれ育った環境、母親犬から何匹か兄弟として生まれ、1~2カ月の間一緒に母親犬に育てられます。
兄弟で一緒に遊ぶことで、兄弟はなんとなく似た性格となっていくことがあります。
それには、犬種によって特性や親からの遺伝の要素も入ってきます。
それに加えて、もともとその犬が持っていた特質に赤ちゃん時代の環境、そして飼い主に育てられる過程で経験したことが、基礎となりその後の性格の形成基盤となるということです。
【犬の種類によって受け継がれている基本的な性格もある】
例えば、牧場で活躍している牧羊犬としてのボーダーコリーなどの性格は、「明るく活動的」という部分が基礎となって受け継がれています。
ビーグルなどの狩猟犬は、「粘り強く活発」、ラブラドールレトリバーなどは、「おとなしく優しく従順」といった部分が親からのDNAで受け継がれているようです。
これが、犬の種類によって受け継がれてきた基礎的な性格ですが、これに加わって飼い主と出会うことで、飼い主からの接し方や育てられ方で、また違った性格も生まれてきます。
【飼い主次第で性格が変わる】
生後1カ月位は、母親の犬と一緒に生活するので、その犬の遺伝的で潜在的な性格が出ていることでしようが、親と離れ新しい飼い主と出会った時から、飼い主の性格に似てくるのです。
もともと大らかでのんびり屋でも、新しい飼い主が神経質であれば、神経質な犬となってしまいます。
ワケは、家庭で育てられている犬は、自分で物事を自由に選ぶこともできず、生活の全てを飼い主に委ねなければ生きていけないからでしょう。
例として、飼い主が自分の健康を注意深く観察しない人であれば、愛犬に対しても健康に関心を持たない注意しない場合も多いものです。
アウトドアが好きな飼い主であれば、休日には外で、ドッグランで思いっきり遊ぶことが好きになります。
そして一番大切な重大なこと、笑顔で他の人とも接してくれる飼い主と家族の中の犬は、いつも穏やかな気持ちの犬に育ちます。
【逆に犬によって変わった飼い主】
あまり家から外に出ることなく、おとなしく近所付き合いも不得意だった人が、犬との散歩で友達ができ、社交的になり活発になったということもあります。
犬を飼う事で、社会も広がり、交友関係も広がったということは、実際よく耳にすることですね。
犬がいなかったら、家から一歩も出ないで1日が終わろうとする人も多いようです。
まして、近所の人とでも会話のきっかけがつかめないかもしれないのです。
【犬は飼い主を選んでやってくる】
よく、「赤ちゃんは自分達夫婦を選んで生まれてきてくれるものだ」という話を聞きます。
私達が選んで産んだ子供ではなく、子どの方が私達を選んだという説です。
それは、犬の場合でも同じで、ペットショップでも動物管理センターでも、多くの人達の中から犬が私達を選んでやってくる、また飼い主も自分と似た犬を選んでしまうということなのです。
不思議なものですね、こんなに科学が発達していても、まるで「赤い糸で結ばれた絆」のような出会いですね。
たくさんの赤い糸もあっただろうけど、その中から私達家族を選んでうちに来て「家族」となってくれたこゆきのこと、なんだかとっても愛おしくてしかたがありません。
一緒に生きているうちに楽しいこと、いっぱいしようね。。。