今日は少し暖かな一日ですが、相変わらず強風です。
2週間前くらい前だったでしょうか、散歩で顔見知りのワンコが前の右脚を引きずるようにして歩き、立ち止まっている時は片足を上げていたのを見ていました。
あれから、気になっていたのですが、ちょうど後ろ向きに歩いていたところを偶然見てしまいました。
一瞬だったのですが、後ろ脚も痛そうに見えました。
飼い主さんの話では、病院での診察では骨にも腱にも異常がないとのことでしたから、心配になっています。
【冬にかかり易い症状と原因とは】
うちのワンコ、バナナを食べさせなくなったら、口の周りと目の周りのアレルギー反応が完璧に治まったようにみえます。
土曜日に、時々、お腹が赤くなった時に使用する赤いシャンプーを処方して貰いに行ってきました。
これを使用しただけでもずいぶん良くなるので、無くなりそうな時に出してもらっています。
口の周りと目の周りのアレルギー反応は、病院によると「まれにみるバナナのアレルギー」だったようですね(笑)。
診察の時、私は何でも聞くようにしているのですが、知り合いのワンちゃんのことも質問してみました。
医師は、その犬を診察したわけではないので、確かなことは言えないと言いながら、冬という季節には注意する病気があると言われました。
寒さの影響からか、「関節炎」「皮膚炎」「排尿障害」で診察にくる犬がとても多いそうです。
①「皮膚炎
「皮膚炎」は、寒さと乾燥から引き起こされる症状で、酷い痒みと最悪では痛みも発症するそうです。
特にうちのワンコのように脂漏性の皮膚、アレルギー性皮膚炎などの症状を持っていると、暖房の乾燥から皮膚がカサカサになり、さらに悪化するらしいです。
乾燥肌や既に皮膚炎を持っていなくても、ヒーターやストーブの前では、温風が直接皮膚に当たるので、カサカサの乾燥肌を引き起こしてしまいがちです。
②「関節炎」
私達人間でも高齢になると、あちこちの関節が痛いなどという声が聞こえてきますね。
老化現象ということで、犬も同じような症状がでるのです。
寒くなると血管が収縮し、血流が悪くなり血液に含まれて運ばれてくる酸素や栄養素が筋肉の隅まで届かなくなるのです。
そのため筋肉が硬くなり、体を曲げ伸ばしたりする時に関節にかかる衝撃を和らげることができなくなってきます。
その結果、曲げようとすると関節に負担がかかり過ぎてしまいます。
また、血流が悪くなることで、関節への栄養素も届かなくなってしまい、硬直したままという風になる犬もいます。
③「排尿障害」
排尿障害、あまりききなれませんが、冬は飲み水が冷たくなってしまい、犬は冷たい水を飲むことを拒むこともあります。
そのうえで、たいていのワンコはドライフードを食べています。
フードを食べた後は、口の中はからからというわけです。
そのため、脱水症状を起こしやすくなります。
症状が軽い場合は、量も少なく濃い色の尿を排出します。
ここで問題なのは、体質で膀胱結石や尿路結石の症状が出やすい犬は、もっと量が少ない尿をするようになり結石ができやすくなるのです。
尿道や膀胱に結石があると血尿や頻尿という症状になります。
激痛を伴うもので、早めに発見し、病院で診察することが必要です。
【それぞれの対処方】
①の皮膚炎
もともと乾燥肌や皮膚炎になりやすい犬は、乾燥した部屋が大敵です。
シャンプーの後に保湿成分のローションでケアしたり、またまれにフードが合っていないことも多いのです。
その犬の体質によってフードを変えてみたり、サプリメントをあげるということもいい効果があるかもしれませんね。
サプリメントもたくさん出ているので、担当医師に相談してからの方がおすすめです。
②「関節炎」
片脚を上げていたりかばうように歩くなどの症状がみられたら、よく観察してあげることです。
そして、散歩のコースも短く、安静にして関節を休ませることが大事です。
重症になってくると、歩いていない時でも痛くなるので、「痛みどめ」の注射も効果があります。
関節炎にさせないための予防策として、体重管理です。
体重が1kg増えると関節への負担は3倍になると言われているほどです。
逆に痩せすぎの場合は、筋肉の量が少なく、同じように関節に負担がかかり易いのです。
適度な体重と筋肉を保つために、運動も欠かせませんね。
寒さのせいで運動をしないと、筋肉が脂肪へと変化してしまい関節が弱くなります。
食事を減らすといっても、たんぱく質を減らすのでは逆効果になります。
少量で栄養のバランスのとれた食事をさせることにつきますね。
③「排尿障害」
そうとう辛く痛みを発症するようです。
血尿の場合には、緊急で病院を受診しましょう。
命にかかわる病気になりますから。
また、通院している間は、市販のフードではなく、病院からの療養食を食べさせましょう。
療養食は、結石の原因となるミネラル成分をコントロールしています。
そして大切なこと、療養食以外のものは与えないこと。
そして、一番大事なこと、それはお水をたっぷりあげることです。
食事と別に与えているのなら、少しぬるま湯にしてあげたりしても飲みやすいでしょうね。
今まで、夏の暑い時には体調管理、特に脱水症状や熱中症に気を取られていましたが、冬でも注意しなければならない症状があるということ。
愛犬を良く観察し、触れ合い、体の異常を発見することも大切な犬を守ることですね。