今回は、ワンちゃんの妊娠について書かせて頂きます。
ワンちゃんは、妊娠・出産が人間よりも軽いので、安産祈願などで祭られているのですが、勿論、出産が毎回全て安産とは限りませんので、安心は出来ませんよね。
○元々、小型犬で、病気がち
○栄養失調など、母親犬の体調に問題がある
○逆子
○お腹の中で死産の子がいる
○無理な出産が多く、体に負担が掛かりすぎている
色々な理由で、出産に危険が伴うこともあります。
帝王切開でなければ出産出来ないことももあります。それは、
赤ちゃんが大きすぎて骨盤の通過が難しい場合、もしくは母犬の骨盤が小さすぎる場合などがあります。
また、逆子やへその緒を巻いてしまったり、赤ちゃんもしくは産道の奇形、胎子が死んでしまった場合も帝王切開が必要となります。
子宮捻転や鼠径部の子宮ヘルニア、妊娠中毒症などの場合も普通分娩が難しくなります。
そして、犬種により、帝王切開での出産が必要な子もいます。
[赤ちゃんの頭が大きすぎて、産道から普通に出られない犬種]
○ブルドッグ
○フレンチブルドック
[母親自身が小さく、出産に耐えられない犬種]
これは、絶対ではないのですが、普通分娩が困難で、母子共に危険を伴うので、飼い主と主治医での相談が必要になる場合があるそうです。
○チワワ
○ヨークシャーテリア
犬種や愛犬の体重などにより、主治医とよく相談した出産が大切ですね。
そして、これは、可愛い愛犬の中には、悲しい産まれの子もいます。
ワンちゃん用語でも書きましたが、[パピーミル]という、劣悪な環境下(小さなゲージを積み上げたような形で、物のように置かれ、ゲージの金網の下は金網が丸裸の状態なので、小さな犬種などは、足を挟んで失ってしまったり、糞尿は掃除がされずにそのままなので、不衛生な上にバイ菌が入りやすくなります。更に、入ったが最後産めなくなるまで、外に出してもらえず、食事もままならず、水さえ満足に与えず、生あるものへの対応とは思えない場所であるのが、現実です)
生き地獄とは、この事でしょうね。酷すぎます!
無理に、何度も出産させられる為、メスはカルシウムを多量に消費し、骨や歯がボロボロで、保護された時に、歯が無い子が多いようです。
人間の出産もそうですが、子供を宿すと、体の色々な細胞を赤ちゃんに分け与えていくわけで、カルシウムはかなり消費するので、普段よりもカルシウムを沢山摂ったりしなければなりません。
自然な流れの中で、子沢山なワンちゃんは、無理なく出産し、体内の栄養分を異常に消費しませんし、母親も赤ちゃんも、普通ならば元気に暮らしていけるでしょう。
ですが、何度も無理な出産を強いられていると、母親もだんだんと衰弱し、産まれてくる子も、健康な体で産まれてこられなくなります。
なので、出産は、母親の体を考慮し、睡眠、休養、栄養、環境を整え、穏やかな気持ちでさせてあげて欲しいです。
それと、これは、飼い主自身の色々な考え方があるのですが、もしも、可愛い愛犬の出産を特に望んでいない場合は、避妊手術ということを考えてみるのも必要ですね。
避妊手術をすると良い理由は何があるのでしょうか?
●他のワンちゃんとの、思わぬ妊娠を防げる
●出産を望まない場合、心配がない
●子宮ガンなどの心配が減少する
●乳ガンなどの心配が減少する
上記の点から、避妊手術を受けさせる飼い主さんも多いでしょう。
勿論、手術しないからといって、必ず病気になるとは言い切れませんが、確率は減るようです。
また、発情期などがなくなるので、性格が荒くなったり、ふけて何処かに放浪してしまったりなどということが、減るので、飼い主さんが楽になることもあるそうです。
最近では、野良犬や保護犬などは、避妊手術をして、それ以上繁殖して、住む場所がなく、食べ物もなく、人間に野犬狩りなどされたりする子が減るようにしています。
妊娠・出産は、とても大切で神秘的なもので、人間がそれを決めて良いのかはわかりませんし、それを強制することに反対意見も多いのも確かです。
ただ、野犬が産んだ赤ちゃんだったり、愛犬が望んでいないのに何処かのワンちゃんの赤ちゃんを産んでしまったからと、産まれて直ぐの赤ちゃんが捨てられたり、処分されたり、パピーミルのように無理に産まされた挙げ句、埋めない母親や、売れない(引き取り手が無い)赤ちゃんが、捨てられたり、処分されたり、そんな酷いことはあってはいけないと思います。
保健所で引き取り手もなく、人間の愛情も温もりも知らずに、冷たいコンクリートの上で、一人寂しく亡くなっていく子が減り、いつか、人間の身勝手によって、悲しく辛い運命でなく、不幸になる子がいなくなるならが、避妊手術も必要なのかもしれない・・と思ってしまいます。
いずれにしても、大切な愛犬の体を第一に考え、妊娠につて考えてあげたいですね。
ワンちゃんが妊娠し、出産した親子が、幸せに暮らしていける世の中になってくれるように、切に願っております。