悲しいことですが…ここ近年の間で動物虐待の数が増えています。
また、保健所での殺処分件数も増加傾向にあります。
これらはすべて、人間の理不尽が原因なのです。
今から犬を飼おう、と思っている方!
ペットショップに足を運ぶ前に、里親募集中のワンコを家族にするのも検討してみてはいかがでしょうか?
「家族になってくれる人を待ってるよ~!」
目次
・どこに行けば里親募集中の犬に会えるの?
全国の保健所、収容所には沢山の犬たちが押し込まれています。
保健所主催の譲渡会、保護団体による譲渡会などが行われています。
保健所に収容されている犬を迎えたい場合は、市役所のホームページか、直接電話で問い合わせても良いでしょう。
インターネットで「犬 里親」と検索をすれば、全国の家族を待っている犬たちを見ることが出来るので便利です。
掲示板やTwitterなどで毎日更新されているので目を通しておくと良いでしょう。
また飼い主が個人的に里親に出している場合もあります。(引っ越しや犬アレルギー発症などの理由が多く見られます。)
誰でも里親になれるの?
里親になりたい方が全員なれるとは限りません。
里親募集中の犬の中には、虐待を受けていた子や飼育放棄などで心に深い傷を負った子も多くいます。
二度とそのような悲しい目に遭わせないように、里親になる資格があるか審査を受けた後、承認された方だけが
犬を迎えることが出来ます。
男性の単身者や、同棲中のカップルは断れる事もありますので、注意が必要です。
また先住犬がいる場合は、先住犬と相性が良いかどうかの確認も必要です!
トライアル期間を設け、事前にチェックしておきましょう。先住犬がいる場合は譲渡をしない場合もあります。
必ず相性チェック!
同棲カップルが断られる理由ですが、同棲解消や引っ越しなどで犬の行く先が不透明な事により、断られる場合が多いようです。
来月結婚するなど、「婚約中」であれば里親になれる場合もあります。
個人の飼い主から譲り受ける場合は、同棲中のカップルでも里親可能の場合もありますので、問い合わせるのが良いですね。
詐欺には注意!
特に個人の飼い主さんから犬を譲り受ける場合に注意しなければならないのは、詐欺です。
実際には犬を飼っていないのにも関わらず、ワクチン代などをうたい、現金をだまし取る詐欺者も存在します。
個人情報をむやみに教えない事、一度本人と実際に会い、里親募集中の犬に会っておくなど、詐欺に遭わないように注意しましょう。
実際に犬を迎える前の段階で気を付ける事も沢山あるんですね。
次は、犬を家族として迎えた後に気を付ける事、考えておくべき点をご紹介します。
心に深い傷を負っている子も。
個人の飼い主から、里親募集中の犬の中には、人間からの虐待で心を閉ざしてしまっている子もいます。
そんな子には、ゆっくりと少しずつ人間の愛情を与える必要があります。
散歩に行くのを嫌がったり、身体を触られるのを怖がったりする為、根気よく付き合っていく覚悟が必要です。
引き取った保護団体や保健所に、その子の特徴や怖がる物や事を事前に教えてもらっておくと良いでしょう。
けして慌てない事。愛情を持って接していれば、いつか必ず心を開いてくれます。
身体が弱くなっているかも…
山に捨てられたり虐待を受けていた子は、身体が弱くなっていたり、病気を持っている可能性があります。
定期的に病院に連れて行ってあげると良いでしょう。
特に老犬を引き取った場合は毎日体調を見てあげましょう。
ワクチン接種、去勢済みなのかどうかも要チェック
ペットショップの犬よりは、保護犬の方が費用が抑えられるのは確かですが、
まったく費用が掛からないというわけではありません。
団体によっては事前にワクチン接種を済ませている場合もありますが、
引き取った里親がワクチン代を負担しなければならない場合もありますので、よく確認しておきましょう。
また、去勢手術も済ませていない場合もありますので注意が必要です。
トライアル期間を活用してみましょう
やはりいきなり迎えるのは不安…という人はトライアル期間を活用してみましょう。
先住犬がいない場合でもトライアル期間はとても大切です。
保護団体などでは必ずトライアル期間を設けている場合もありますので、
1週間から2週間ほど一緒に暮らしてみて、その犬が自分の家に合うかどうか
お世話の仕方も学べることが出来ます。
お子さんがいる場合は、犬との触れ合い方を勉強させておくのも大事です。
里親になるのには、お金はもちろん強い覚悟が必要です。
ペットショップで買う犬よりも費用は掛かりませんが、しつけや心を開くのには時間がかかるでしょう。
犬の寿命は年々伸びつつあります。 「やっぱり飼うのやめた」は許される事ではありません。
そのため、一時の「可哀そう」という気持ちで飼ってしまうのはおすすめしません。
家族全員で話し合い、家族全員の了承が必要です。
保護犬は一度悲しい思いをしてしまっています。本当に最期まで責任を持ち愛情深く育てられるのかが重要です。
また、詐欺に引っかからないように自衛もきちんとしておきましょう。
「家族にしてくれてありがとう!」