愛犬のブラッシング、毎日やっている方が多いと思います。
毎日のお手入れに欠かせないのがブラシ。このブラシ、被毛の種類によって使い分ける必要があると知っていますか?
今回は被毛の種類とその特徴、そして被毛の種類に合わせたブラシの選び方を紹介しようと思います。
【被毛のタイプ】
- ロングコート
その名の通り、長い被毛のことです。直毛やウェーブのかかった毛など長毛にも色々な種類があります。
中でも、ヨークシャーテリアやパピヨンのような細くて光沢のある毛をシルキーコートと呼びます。
ロングコートは絡んで毛玉ができやすいので、ブラッシングは毎日行った方が良いです。
ゴールデン・レトリーバーやパピヨンなどがロングコートの被毛を持ちます。
- スムースコート
とても短くなめらかな毛のことです。毛のお手入れが楽です。
ラブラドール・レトリーバーやビーグル、パグなどがこれにあたります。
- ショートコート
やや硬めの短い毛のことです。お手入れはロングコートに比べれば楽ですが、抜け毛の多い犬種が多いみたいです。
ウェルシュ・コーギーや柴犬などがショートコートです。うちのオリーブも抜け毛を見ると長く感じますが、被毛の種類としてはショートコートです。
- ワイヤーコート
針金のように硬い毛で、お手入れは少し難しいです。トリミングナイフや指で柔らかい毛を抜く作業(ブラッキング)をしないと、この被毛を維持することができません。トリマーさんにお願いするとキレイにしてもらえますが、ブラッキングはしなくても特に問題ありません。ミニチュア・シュナウザーやワイヤーヘアード・ダックスフンド、ワイヤー・フォックス・テリアなどかワイヤーコートにあたります。
【被毛の種類別、ブラシの選び方とブラシの特徴】
では、ブラッシングで重要な道具、ブラシの選び方を犬種別にみていきましょう。
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ロングコートの場合
スリッカーブラシ、ピンブラシ、コーム
スリッカーブラシは、くの字に曲がった細いピンが密集したブラシです。我が家のワンコ、オリーブもこのスリッカーブラシを愛用しています。
主に抜け毛を取り除く時に使用します。ちなみに自分でも使用してみましたが、髪がツヤツヤに仕上がりました。愛犬の毛並みをキレイに整えたい時にも良いと思います。
ピンの硬さはソフトとハードタイプがあります。ハードは愛犬が痛がることもあるので、その子に合わせて選んであげてくださいね。
ピンブラシはピンの先端が丸くなっていて、更にピン自体も太いため皮膚や毛を痛めることなく安心して使うことが出来ます。
主に毛のもつれをほぐす時に使用します。
コームは金属製のクシのことです。ブラッシング後に使用します。
顔まわりなどの細かい部分を整えることはもちろん、クシの通りを確認してもつれた部分がないか確認するためにも使います。
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ショートコートの場合
スリッカーブラシ、ピンブラシ、コーム、ラバーブラシ、獣毛ブラシ
ラバーブラシはその名の通りゴム製の柔らかいブラシです。人が頭皮をマッサージする時に使うように、愛犬の皮膚をマッサージすることで血行を促進します。抜け毛だけでなく、ホコリも取り除きやすいです。
こすらず優しく円を描くように動かして使用します。
獣毛ブラシは豚や猪など動物の毛を使用した柔らかいブラシです。静電気が起こりにくく、ホコリや抜け毛を取り除くときに使います。
ラバーブラシと同様に優しく円を描くようにして手入れします。このブラシを使用すると被毛がつやつやするのでオススメです。
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スムースコートの場合
ラバーブラシ、獣毛ブラシ
スムースコートは毛が少ない事でブラシによって傷がつくことを防ぐためにも柔らかいブラシを使いましょう。
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ワイヤーコートの場合
スリッカ―ブラシ、ピンブラシ
ワイヤーコートの被毛は硬いのでしっかりしたピンのブラシを使う必要があります。
いかがでしたでしょうか。既にたくさんの種類のブラシを用意して使い分けてる飼い主さんも多いと思います。
まだ用意していない飼い主さんも、愛犬の被毛の種類に合わせてブラシを用意しておきましょうね。