最近、愛犬のお口が匂う…という経験がある飼い主さん、結構いるのではないでしょうか?歯磨きも試したのに、あまり効果がないという時は何かほかの原因があるかもしれません。
今日は愛犬の口臭の原因についてお話ししようと思います。
【口臭の原因となる病気って?】
ワンちゃんに口臭があると、歯磨き不足が原因?と思う飼い主さんが多いかと思います。実際、歯磨きした後は口臭がなくなることがほとんどですよね。
しかし、ワンちゃんの口臭の多くは何かしらの不調や病気を表しているということが分かっています。ただの口臭だと思っていたものが病気だと言われるとすごく不安になりますよね。病気と言っても今すぐ命に関わるような病気にかかっているわけではないです。でも、ワンちゃんの口の中で何か異常が起きているのは確かです。
では、どのような病気が原因で口臭がするのでしょうか。
口臭の原因とよく言われるのが、歯周炎•歯周病。
歯に歯石や歯垢が蓄積することによって起こる歯周病は、以前の記事にも書いた通り、全身疾患にも繋がる怖い病気です。人間でもそうですが、歯周病になると口臭がするのは最近では有名な話ですね。
歯周病については前回の記事、虫歯より怖い歯周病!愛犬の口内ケアを始めましょうでも触れていますのでこちらもご参照ください。
歯周病が進行すると、歯が抜けるだけでなく様々な全身疾患を引き起こします。
口臭
歯の痛み、違和感
くしゃみ・鼻水・鼻からの出血
顔の腫れ、膿が出る
下顎の骨折
お次はワンちゃんにはあまり馴染みのない虫歯。これも口臭の原因になります。人間と違ってなりにくいとは言え、絶対にならないわけではありませんので注意が必要ですね。虫歯になるとお口が臭くなってしまうのは人間と同じです。
あまり馴染みのない言葉ですが、乳歯遺残症という可能性もあります。
乳歯遺残症は子犬の頃に生えていた乳歯が生え変わりの時期を過ぎても抜けず、そのままの状態で永久歯が生えてきてしまう事を言います。乳歯遺残症は比較的小型犬に多いため、遺伝が関係していると言われています。
恐ろしい事に、残ってしまった脆い乳歯は根本が腐ってしまう事も。そのうえ、乳歯の下から無理矢理生えてきた永久歯のせいで歯間が狭く、普通に歯磨きしても歯石や歯垢が取れにくくなります。
せっかく飼い主さんが毎日歯磨きをしてもこれでは意味が無くなってしまいます。
今挙げた病気は日々の歯磨きだけではどうしようもないものも有ります。ワンちゃんによっては虫歯になりやすい子、歯周病になりやすい子などそれぞれの体質が違います。歯磨きをしてるから絶対大丈夫!という事はないんですね。
口臭がしたら、一先ず動物病院へ行きましょう。そして問題を解決したら、その後は予防のために日々の歯磨きやその他の口腔ケアを続けましょうね。