今朝も暑くなりました。
梅雨明け?したのかなというくらいの空と気温ですね。
この時期から、散歩の時間帯は、早朝5時ごろ、夕方は18時過ぎてからになってしまいますね。
【犬のいびきは危険?】
今9歳のうちのこゆきですが、若いころは気にしていなかった(いびきをかいていなかったからかもしれませんが)「いびき」をかくようになりました。
こゆきは、私達と寝室を共にしています。
3年ほど前に、子宮蓄膿症を発症し手術してから、術後の容態が心配で同じ部屋で寝ることになってしまいました。
そして、ここ数年「いびき」をかいて眠っているのです。
といっても、人間のような本格的な「ぐぉーぐぉー」という大きな音ではなく。「すーすー」といった感じのものなんですが。
寝息と言われてみれば、そうなのかもしれない程度の音です。
気になって参考書を見て調べてみました。
ガチョウのような「がーがー」という音の場合は、気管虚脱ということでした。
そこまでの大きな音ではないのですが、心配です。
気管虚脱という病気は、老齢や肥満、また遺伝的な要素で気管支に異常が起きている犬に発症するそうです。
遺伝的な要因を持ち、気管虚脱になりやすい犬種があるとのことでした。
トイプードル・チワワ・ポメラニアン・ヨークシャーテリアなど、小型犬種に多くみられるそうです。
でも、決定的に「遺伝」ということはできず、その要素が多いという範囲で留まっているようです。
また犬によっては、慢性的に気管支炎を引き起こしている場合、このような「いびき」をかくようですね。
慢性的に気管支炎を起こしている場合は、その他に加齢や肥満といったことも加わってしまうと、気管の軟骨が変形してしまい、筒状の正常な気管を保つことが難しく扁平して変形してしまいます。
そのため、呼吸時に気管を通る音が「いびき」状態となってしまうことになります。
また、夏場に多く発症することが多いという点では、私達と同室での睡眠時、エアコンを使用することで、鼻が乾いてしまうので、口をあけて呼吸することとなり、「いびき」のような呼吸になってしまうようです。
しかし、怖い症状としては、睡眠時ではなく、起きている時にこの状態が起こった場合です。
犬が何らかの要因で、興奮し、運動中に気管が扁平となり、呼吸が荒くなって起きた場合です。
呼吸困難となり、舌や皮膚が紫色に変色しチアノーゼを起こします。
呼吸困難から、咳が止まらない状態となります。
【治療法と緩和と予防法】
気管虚脱に即効性の薬はないのが現状のようです。
予防法ということになりますが、興奮しすぎることを避ける、過度な運動はさせない、肥満に気を付けるといった、症状をコントロールし、緩和していくのが、「薬」のようです。
環境を整えて、夏は部屋の中を高温多湿にしないことも大切です。
それでも、緩和しない場合は、鎮咳剤の投与、気管支拡張剤の投与といった治療をすることになります。
鎮咳剤の投与、気管支拡張剤の投与という点では、人間の場合でいうと、小児ぜんそくの治療法によく似ていますね。
そして、怖いことは、呼吸困難=無呼吸になってしまうということですね。
人間の「いびき」をかく人の場合にも言われていますが、肥満の人は気管が狭くなり、睡眠時に無呼吸になる割合が高いと言われています。
「いびき」という症状は、すぐに命にかかわるほどの病気の症状ではないとしても、少しでもこのような症状を発見した場合は、早めに受診してもらい、気管支が変形していないかを検査してもらうという早期発見で、改善される病気です。
加齢+肥満ということが、重要なポイントですね。