毎日、愛犬と暮らしていると、まるで自分の子供のような気さえしますね。
犬ながら、ある程度の言葉もわかるし、朝「お父さんに『おはよう』を言っておいで」というと、2階の部屋に入っていきます。
うちには、娘がいないので、夫はまるで娘のようだと可愛がっています。
【大好きなもの】
飼い主が、普段直接身につけているもの・・・シャツ、下着、ソックスなどです。
特にソックスは、大きさといい、形も咬みごたえも素材もいいのか、かじって振りまわしています。
また、スリッパをかじり振りまわすこともあります。
いったいなぜだろうと思っていました。
そのなぜ?・・ということですが、身につけたソックスなどは、飼い主のフェロモンがついているのだそうです。
そのフェロモンが犬を呼び寄せてしまう、ということのようです。
【鼻の嗅覚をかき分ける器官の中でも特に優れた『鋤鼻器官』というもの】
犬の嗅覚の中でも特にフェロモンをかぎわける器官があります。
それが『鋤鼻器官』というわけで、自分が大好きな犬の出しているフェロモンも嗅ぎ分けて覚えているものでもあるのです。
それで、遠くからでも好きな犬が近づいていることを察知します。
タイミングがあって、上手く出会えた時の犬同士の嬉しさを表している行動、わかりますよね~。
羨ましくもあり、ほほえましい光景です。
私達人間には、昔に忘れかけていた純粋な気持ちです。
【ワンコの収集の趣味】
それで、飼い主のフェロモンがついている衣類、スリッパなどを収集する犬もいます。
「お気に入りのソックス、タオルがないなぁ」と思っていると、愛犬の秘密の隠し場所にコレクションされていることも多いようです。
そして飼い主の匂いを堪能しているというわけです。
うちの犬は、『秘密の隠し場所』というところはないのですが、小さなころは、ないと思っていたものは、ゲージの中にひきこまれていました。
スリッパが多かったと思います。
そして結果は、ボロボロになっていました。
『秘密の隠し場所』ではなく、バレバレの場所でしたが(笑)。
【決して飼い主を困らせているわけではない】
飼い主が大好きで、家族も大好きな愛犬は、持っていって咬んだりしていますが、決して困らせようという気はありません。
ソファや座布団などでは、いつも家族が座っている場所にくっついて座りますね。
これも、飼い主と家族が大好きでその匂いに惹きつけられてしまうからです。
うちの犬は、週に一度、全身のシャンプーをします。
その後では、自分の毛にシヤンプーの匂いがついてしまっているので、家族の匂いのついているソファやテーブルの下に敷いてあるカーペットの上で転がったりして必死に「大好きな匂い」をつけています。
その時の必死に転がる微妙な格好は、とてもおかしく笑ってしまうほどですよね。
家族と同じ匂いにしたいのでしょうね。
【別の見方もある】
飼い主のフェロモンのするソックスが好きという理由で隠してしまったり、自分のものにするという理由の他にも、別の見方もあるようです。
医学者の冷静な見方ですが、犬はもともと獲物を負って生活していたオオカミが祖先、冷静に考えてみるとその習性から動くものに反応して追いかけるというものです。
飼い主がパタパタと動き回ると、犬は追いかけます。
そしてソックスやスリッパを獲物のように追いかけます。
動いているのは、「飼い主」であってソックスだけが動いているのでないのですが。
また、道路ですれ違う自転車も追いかけようとしませんか?
これもその習性からですね。
掃除機のノズル部分も、追いかけ威嚇までします。
うちの犬は、腰を上げて攻撃態勢に入ってしまいます。
【靴下がなくならないようにする予防策】
二つの視点からみてみましたが、なくなってしまってからでは遅いので、やめさせる方法があります。
ソックスを咬みそうになったら、別の部屋に行く。
犬は高いところが苦手、咬まれそう隠されそうなものは高い場所に移動する。
獲物を追いかける習性の犬の為には、鳥の鳴き声のするおもちゃがあるそうです。
ソックスの代わりに、咬んでもよいおもちゃを与えて、ゲージの中に犬を入れ鳥の鳴き声を聞かせることでおもちゃを獲物代わりに噛ませて、ストレスを解消させる方法というものです。
それしても、犬って可愛い、愛おしい、一緒に生活することで人間として忘れてはいけないものを思い出させてくれる生き物です。