今朝も寒い朝で、ここ東北は毎朝のように暖房が必要な季節となってきました。
もうすぐ雪の降る季節なんだね、雪かきは体力を消耗します。
でも、ワンコにとって、雪は嬉しい遊び道具のようなものかもしれません。
あの「フワフワ感」が魅力なのでしょうか、雪の中にもぐって鼻先を真っ白にしている犬も多くいますね。
まるで、子供みたいですよね、洋服がびしょぬれになっても平気で雪の中へダイブする下校時の小学生。
きっとワンコもそんな無邪気な遊びこころなんでしょうね。
【この季節ならではの気を付けたい病気】
ちょうど秋のシニア犬健康診断を受けた時、うちのワンコは9歳という年齢から心配で質問してみました。
・気を付けたい病気のサイン
寒さと関係があるらしく、寒くて運動量が減ったため、水を飲む量も減ってしまうと、膀胱や尿路に石ができてしまい、尿に血液がまじったり、出にくくなるという「尿結石症」という病気のサインだそうです。
また犬の場合では、膀胱炎などに感染して結石ができてしまうことが多いということでした。
【結石はどうしてできるの】
・尿路の感染として
犬は膀胱炎に感染すると、尿のPHがアルカリ性となります。
結石はアンモニアが増加することに影響されるため、結石ができやすくなります。
・食事の質も影響される
ミネラルなどが過剰に含まれたフードを食べることにより、尿の中にリン酸やアンモニウム、マグネシウムが大量に排せつされます。
・尿のPHも大事なこと
尿のPHは、アルカリ性・酸性どちらかに大幅に偏っていてはいけないのです。
どちらに偏りすぎても結石はできやすくなってしまうからです。
・水を飲む量が少ないとトイレに行く回数も減少し、それだけ凝縮されてしまうので結石ができやすくなります。
【診断と治療法】
レントゲン検査、超音波検査エコー検査で、結石の可能性がある犬を調べます。
大きさ、箇所を発見します。
多く見られているストルバイト結石は、病院からの特別療養食で溶かすこともできるようですが、損傷している尿路の状態により感染が認められた場合は、投薬治療へと移ります。
シュウ酸カルシウム結石の場合は、食事療法は効果がないので、手術するということになるのだそうです。
【予防法はあるの?】
犬の場合は、マグネシウム・カルシウムなどのミネラルを調整したフードを食べさせ、尿中のPHを計ることです。
また水分が少ないと結石を作る原因にもなるので、水分を補うような食事、たとえばドライフードだけではなく、缶づめも混ぜてみること。
【結石のチェックも大事】
・オシッコの色→ピンク、血が混じっている
・トイレの回数は多いが、なかなか出ない
・オシッコが我慢できない
・食欲や元気がない
この中で、大切なことは、尿がなかなか出ないということです。
重症化すると急性腎不全、尿毒症を引き起こします。
夏の暑さも過ぎてきましたが、涼しくなった今の時期の方が、真夏を乗り越えてきた体力が落ちやすくなる時期です。
それに加えて、朝と日中の気温の寒暖差から、体力がついていけない犬もいます。
体力が落ちると、感染症にもかかりやすく皮膚炎も発症しやすくなります。
その日によって気温の変化も変わり、体力も消耗しがちですね。
寒暖差の変化は、シニア犬などにとっては、ストレスに感じることもあります。
よく、昔の犬は雪が降る寒い冬でも外で生きていたから、過保護だという人達もいますが、家の中で飼われてしまった犬にとって環境が違うのですから、「過保護」ということを気にせずに、その犬によってストレスを感じないような生活をさせてあげることが、飼い主としての責任ですよね。
今回は、「尿路結石・膀胱炎・腎不全など」についてでしたが、冬にむけての備えは他にもありそうです。
次回は、別の注意することをとりあげたいと思います。