毎年5月~12月頃までフィラリアの検査、予防投薬が始まります。
沖縄などの早いところではフィラリアのお薬が始まっている県もありますね。
皆様の県ではいかがでしょうか?
今回はフィラリアについてお話したいと思います。
◆フィラリアとは何?どこから感染するの?
フィラリアとは蚊が媒介する、主に犬の心臓や肺動脈に寄生する犬糸条虫のことです。
フィラリアに感染した犬の血を蚊が吸うことで蚊の体内にフィラリアの幼虫が入りこみ、蚊の体内で感染能力のある大きさまで成長します。
この蚊が健康な犬の血を吸った場合に、蚊からその犬へフィラリアが侵入します。
ですが、体内にフィラリアが入ったからと言ってもすぐには症状が出ません。
フィラリアは数か月ほどかけて最終規寄生場所となる、心臓や肺に移動していきます。
心臓や肺に移動したフィラリアは成長し、成虫で15センチ~30センチ程の糸状の大きさになり、繁殖し次の感染のチャンス(他の蚊や犬)を待ちます。
◆フィラリアの症状は一体どんなもの?
・乾いた咳・毛ヅヤがなくなる・抜け毛がひどくなる・元気がなくなる・お腹が膨らむ・食欲減退・血尿・散歩を嫌がるようになるなどです。
フィラリアの症状は数年かけて心臓や肺の血管を傷つけて行きます。
症状が出てきたときにはフィラリアに長い期間、侵されている可能性が高いです。
感染前の健康状態に戻ることは難しく、手術でフィラリアを取り除いたとしても寄生場所が場所なだけにダメージが大きくなる傾向かあります。
最悪の場合は死を覚悟しなければならないほど重篤な場合もあります。
◆フィラリアの予防って?検査って何をするの?いつまで?
フィラリアの検査は予防のお薬を飲む前に必ず病院で行う必要があります。
それは、フィラリアに感染した犬が予防薬を飲むと、副作用を起こす危険があるからです。その副作用とは予防薬を飲んだ結果、犬の体内でフィラリアを殺すと血管が詰まってしまい、心臓発作を起こすリスクのことです。
検査は血液検査で感染しているかどうかわかるものなので、必ず行うようにしましょう。
フィラリアは一度、体内に入ってしまうと厄介な病気です。そうならない為にも、「フィラリアに一番効くのは予防」です。
お薬には錠剤、チュアブル(おやつ形)、スポット、注射があります。
中でもチュアブルが主流になってきており、おやつと間違えて食べてしまう子もいる程、人気です。
我が家の愛犬も錠剤は頑なに残しますが、チュアブルはウキウキで食べています。
次に注射が主流になりつつあります。注射は1度受けると翌年の同時期まで、接種しなくて済むもので、チュアブルでも食べない犬に向いています。
予防薬は感染を防ぐものではなく、幼虫が体内に入り心臓や肺に到達前で成長している過程で投薬し、まとめて駆除するものです。
フィラリアは体内に入ってから心臓や肺に移動するまでに2~3か月ほどかかります。
よって、蚊が発生した時期~蚊が完全にいなくなった2か月後を目安に予防薬を与えるのです。暦で言えばおおよそ4月~12月くらいまで予防しましょう。
◆温暖化のせいで蚊が例年よりも早く出てくるかも!?
今地球は温暖化で、暖かい日が続いていますね。そのせいで蚊が例年より早く出てくるかもしれないのです!
蚊が出るということは、もちろんフィラリア予防をしなければなりません!
蚊の活動が盛んになるのは気温25度~30度と言われています。暦で予防期間を決めるよりも、気温で予防を始めることの方が重要です!
室内犬で外に出ないからと言う理由で、フィラリアの予防をしていない飼い主さんを度々耳にします。
家の中でいてもフィラリア予防は必ず行いましょう!!
が!!予防は必ず行ってあげてください!
玄関の開け閉めだけでも蚊は隙間から入り込んできます!家の中だから安全とは言い難いのです!
「フィラリアは人間には媒介しません」が、もし媒介したときのことを考えるとゾッとするでしょう?
可愛い愛犬だからこそ、そんな思いはしてほしくありませんよね♪
これからの季節気を付けて行きたいですね。