ブームにもなった「ブサかわ」ワンちゃん
パグやブルドッグ、シーズーにペキニーズ…
ぺちゃんこのお顔がまるで人間の子供のようで愛嬌たっぷり!何とも言えない可愛さですよね!!
我が家にも2匹のシーズーがいます♪
こういったマズルの短い鼻ぺちゃ犬を「短頭種」といいます。
短頭種の特徴や注意点をしっかりと理解し、ワンちゃんにとって快適な生活ができる環境を作ってあげましょう♪
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鼻ぺちゃワンコの歴史
まず、短頭種とは【頭蓋骨に比べてマズル(鼻の長さ)が短い】犬種のこと。
なじみがあるのはやはりブルドッグやパグですね。
短頭種の歴史として
・外見的な可愛さを求めてきた愛玩犬
・闘犬としての歴史を持つ使役犬
12世紀ごろのイギリスでブームとなっていた、牛と犬を戦わせるというブル・ベイティングというものがあったそうです。
闘犬は牛のお尻に噛みつき、牛が弱っていくまで咬みついているのですが、その際鼻の位置が後退していれば咬みついていても呼吸がしやすいという理由でつくられたのがブルドッグです。
そして、愛玩目的として改良されてきた犬種がシーズーやペキニーズなどになります。
闘犬として改良されてきたブルドッグも今やこの魅力的なお顔にめろめろ~というわけですね♪
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呼吸器系の病気には要注意!
短頭種に多い呼呼吸器系の病気を「短頭種気道症候群」と言います。
・外鼻腔狭窄(がいびくうきょうさく)
鼻の穴が極端に狭く、塞がっている状態です。
症状としては
吸気時の呼吸困難で苦しそうにフガフガと鼻を鳴らしたり、酷いイビキをかきます。
生まれつき塞がっていることが多く、成長とともに鼻の穴も広がっていく場合もありますが、あまりにもひどい場合は病院で相談してみましょう。
手術で鼻の穴を開くことができます。
我が家のシーズー(生後4か月)外鼻腔狭窄で、酷いイビキをかいていました。
ただ、まだ要手術とまでは判断されなかったため、成長とともに改善されてく可能性があるということで現在様子を見ています。
外鼻腔狭窄気味の鼻(シーズー)
通常の鼻(シーズー)
・軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)
口腔内の上あご部分(硬口蓋)から後方に伸びた柔らかいヒダの部分を軟口蓋と言い、この部分が通常よりも長いことで呼吸がしづらくなる疾患です。
症状としては呼吸時の雑音、開口呼吸、イビキ
症状が悪化した場合、命に関わる場合もあります。
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目のケガや病気
「鼻」というガードがない分、目に傷が付く可能性も高くなります。
草むらへ顔を突っ込んでクンクンすれば、木枝が目に刺さってしまう…ということも。
特に目の病気で多いのが「涙やけ」
目ヤニや涙が流れ、目の下の毛が真っ赤に染まってしまうことを言います。
「しわ」の多い短頭種です。汚れもたまりやすくなるのでこまめなお手入れが必要です。
パグなどしわの多い子は特に丁寧に拭いてあげましょう。
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短頭種は飛行機に乗れない!?
少し辛い言い方ですが、ワンちゃんは「手荷物」扱いになります。
客席には乗れないのでどうしても飛行機は躊躇ってしまうのですが、ワンちゃんも家族!旅行も一緒に行きたい!と考えている人もいますよね。
ただし、短頭種の場合は注意です。
デリケートな多体質で熱さにも弱いため、「短頭種の搭乗お断り」という航空会社が多いようです。
季節等に寄って搭乗できる場合もありますので旅行を、と考えているなら一度問い合わせてみてはどうでしょうか?
もちろん自己責任ですので、体の弱い子は特に注意が必要ですね。
まとめ
・短頭種とは
頭蓋骨(スカル)に対し鼻の長さ(マズル)が短い犬種
・注意する病気
外鼻腔狭窄…鼻の穴が狭く呼吸が困難な状態
軟口蓋過長…喉のあたり(軟口)が長く呼吸の妨げになっている状態
【症状】イビキ、開口呼吸、呼吸時の雑音、吸気時の呼吸困難
呼吸がしづらい分、暑さにも強くありません。
また、顔(皮膚)の構造上しわの部分に汚れが溜まりやすいため、こまめなお手入れを!
どんな犬種でも、その犬種特有のかかりやすい病気や注意すべき点がたくさんあります。
たくさん接して、たくさん触れ合っていれば少しの変化にも早く気づけます。
そのためにもマメなお手入れは大切なスキンシップですね。
コミカルで可愛らしい愛嬌たっぷりの短頭種たち♪
その体の特徴をしっかり理解して快適な生活を送ってもらいたいですね♪