長い休みがやってきますね。
犬や猫などのペットを飼っているうちは、留守にしてしまうとエサの問題、トイレの問題、家の中での暑さ対策などいろいろと考えてしまうと、長くても日帰りの外出にしてしまうのではないでしょうか。
何日も犬を置いて家を空けることは、何が起こるかという不安がよぎってしまいますから。
今では、動物病院でも、預かってくれるペットホテルを併設しているところも多くなってきています。
ドッグランやドッグカフェでもペットホテルや一時預かりしてくれるところが増えてきましたが、病院に併設されていると、看護師もついているので、異常が起こった場合、安心ですね。
でも、やはり心配で一緒に連れていきたいと思う場合、車の中での必要なモノってなんでしょう。
また気を付けなければいけないことってどんなことでしょう。
【出かける前の健康チェックを忘れずに】
犬と一緒に出かける計画を立て実現する時って、飼い主の私たちは、嬉しい気持ちが先走りがちで、つい持って行くものや、旅先の宿のチェック、どこに行こうかなどということばかりに、気をとらわれがちになってしまいますね。
でも、言葉や体調の変化を表すことができない犬の気持ちは、おろそかになりがちです。
でもここが一番大事なことですね。
うちのこゆきは、アレルギー体質からの皮膚炎をおこしやすいので、かかりつけの病院で注意することを聞きました。
県内の遠いところへ車に乗せることになり、往復、ほぼ1日中車に乗る事になるわけです。
最初に皮膚の様子を観察してくださいと言われました。
皮膚の状態というのは、体内のいろんな不調が原因で皮膚炎という症状になって現れるというのです。
皮膚そのものが外的な刺激で炎症を起こすことより、体内で起こっている感染症・腫瘍・免疫異常などといったことが潜んでいて「皮膚炎」ということを発症しているそうです。
どこかに皮膚炎を起こしていたら、病院で診察して体内に異常がないかを診てもらってから外出を決めた方がよいということでした。
【出かけた先での注意とは】
環境も変わり、犬も戸惑うかもしれません。
川や海で遊ばせた場合、犬の体を完全に乾燥させなければ蒸れてしまい、皮膚炎の原因となりがちです。
特に要注意な箇所は、耳の中、肉球の間、お腹の毛、シッポなどです。
ここを十分に乾かさないと、炎症に繋がります。
その他は、日頃の散歩同様に草むらでのダニ、ノミの寄生でしょうか。
いつもの散歩道でも、ノミやダニは、拾ってしまいがちですが、郊外や山の中で生活しているダニは、都会の草むらにいるものより、大きく強いと思っていた方がいいかもしれませんね。
ダニの中には、媒介となりバベシア症を引き起こすこともあるようです。
また海では、人間同様にクラゲなどに刺されるケガ、釣り人の釣り針での肉球のけがもあります。
野原、山の中ではハチに刺される、ヘビに噛まれる、毒性の草などに触れるなど、たくさんの危険が待っています。
【持って行ったほうがよいグッズや薬など】
・感染症予防のための季節ごとの予防薬
山や草むらでのダニやノミを寄せ付けない予防薬として、背中などにスポットでつける予防薬があります。
背中などにつけるタイプと飲み薬のタイプがあるようです。
水に濡れてしまうと、効果がなくなると言われているので、飲むタイプの予防薬の方がいいかもしれませんね。
・蚊がでる時期のフィラリアの薬は、すぐには効果が出ないので以前に飲ませておいた方が確実です。
また、混合ワクチンの接種も終えておいた方が安心します。
・遊んだ後には、虫が寄生することも多いものです。
そこで、ある程度ブラッシングすれば、毛の間に潜んでいるダニなどを落とすことができます。
その犬の毛の長さにピッタリのブラシは、持っていった方がよいグッズのひとつですね。
・その犬に合ったシャンプーを持っていく
外で遊ぶといろいろなものをつけてきます。
そのためシャンプーをして洗い流すことも大切です。
シャンプーの頻度は、その犬の皮膚の状態によって違ってくるので、かかりつけの医師に相談してみた方がいいと思います。
草などでもかぶれる性質の犬、脂漏性の皮膚の犬など、その犬の毛の状態でも洗う頻度も違ってくるでしょう。
花粉にアレルギーを起こす犬もいます。
花粉を落とす、ダニを落とすということも大切なことなので、病院と相談し、異常が出ない日常使用しているシャンプーが一番ですね。
【お出かけ後の体のチェックを忘れずに】
外で遊んだ犬の体は、散歩の時以上に、虫がついています。
そのまま車に乗せると、家まで運んでしまうことになり、とても危険です。
車に乗せる前には、目の周りや口の周り、耳、脇腹や脇の下、脚の肉球の間などに虫が付着していないか、チェックしてからにしましょう。
また毛の間に、黒い粒のようなものがついている時があります。
これは、ノミの糞なので、ノミがいるという証拠になります。
犬の種類によっては、川などの水を嫌う犬もいます、また水の中に入り獲物を追いかけるというもともとの性質の犬は、シャンプーで余計なものを洗い流してから車に乗せるようにした方が無難です。
【車の中での熱中症対策】
毎年、ニュースでも流れることですが、私達の人間の世界でも車の中に置いた子供の熱中症の悲惨な事故が報道されています。
車の中では、犬も同じで、人間より平熱が高い犬の方が重篤になる可能性もあります。
そもそも熱中症というものは、体の中の熱を外に放出できなくなり体温が上がってしまう病気です。
私達では、大丈夫という位の温度でも、汗をほとんどかく事ができない犬にとっては、体温を下げるということができなくなります。
車に乗せている間は、犬の体温チェック、脈拍数、呼吸の変化に注意して、車を離れる場合も車の中に乗せたままにしないことです。
ちょっとだから、大丈夫という過信が重大なことに繋がってしまいます。
【持って行った方がよいグッズと薬】
熱中症対策のためには、体を冷やすものを持っていくことが大事です。
PAごとに止まり、全身に水をかけられればいいのですが、無理なことも多く、保冷剤を首に巻いておくことや、こまめに水分補給をさせてあげましょう、
車内では、日陰となる後部座席に座らせること。
また、日頃から興奮状態となる犬の場合、そのままの状態が続いて最悪の事態となることもあります。
乗せる前に興奮状態から冷ますなどをして、冷静になってから乗せましょう。
冷房は、乗せるだいぶ前からつけておかないと、犬には効果がないそうです。
できれば、大きめの保冷シートなどを座席に敷いておくこともいいことかもしれませんね。
窓ガラスにも日よけのシールを貼ることも良い方法です。
用意した方が良い薬・・・ダニ・ノミよけのスポットか飲み薬
傷ができた時のための動物用の消毒薬。
グッズとして・・・・・・シャンプー、ブラシ、保冷シート、保冷剤
水と冷やすために全身を入れることができるBOXなど。
大量の飲料水、タオル類。
こうして考えてみると、人間の赤ちゃんと同様、あるいはそれ以上に持って行く物も多く、気を抜けないようですね。
犬にとって、飼い主と一緒に外出することも楽しいと思いますが、車という狭い空間での移動は、はたして犬にとってどうなのかということですね。
できれば、遠出より、短い時間・近い距離のところへ行って遊ぶ方がいいのかもしれません。
夏休みを犬も私達も有意義に楽しみたいですね。