今回は、ワンちゃんのマウンティングについてお話させて頂きます。
ワンちゃんの事をよく知らない頃は、足にしがみつかれると、「私の事好きなんだわ~」などと、喜んだものです。
しかし、このスキンシップは、あまり喜んではいけないようです。
ワンちゃんが、マウンティングをする理由はとなんでしょうか?
●人間(家族、飼い主、知らない人)相手の場合、相手よりも優位であり、支配出来るとおもった
●性的な本能から
●特にパピーの場合は、遊びたい!など、楽しくて興奮し過ぎてしまうことが多いようです
●大好きな飼い主の関心をひきたくて、見て欲しい!かまってほしい!など、甘えたい時が多いようです
●散歩不足などの場合、ストレスがたまっていたりすると、ストレス解消に行うこともあるそうです
基本的には、マウンティングという行為は、ワンちゃんの本能であり、昔から普通のことなのですが、それは、昔の話で、母犬や兄弟姉妹と共に育ち、身内のなかで、マウンティングなどして遊びながら、自分もしたり、されたり、されるのが嫌いな子は、上手い逃げ方を、マウンティングだ楽しい遊びとしているもの同士は、ケンカにならないように上手く遊んでいたのですが、近年は産まれて家族で社会生活を学ぶ前に、離ればなれになってしまい、社会勉強をする機会がないのが現状です。
他のワンちゃんとの遊び方を知らないままに、飼い主の元に引き取られ、ドッグカフェやドッグランなど他のワンちゃんが沢山いる場所に行くことになった場合、遊びなれているワンちゃんから、マウンティングの洗礼を受けることがあるかもしれません。
そうすると、マウンティングをされた事がない愛犬は、ビックリ仰天!
いきなりケンカになてしまったり、他の犬に対して、恐怖と嫌悪で、[犬嫌い]な子になってしまう恐れもあります。
なので、マウンティングは、しても、させても、良いことは少ないでしょう。
では、マウンティングを止めさせるにはどうしたらいいのでしょうか?
●散歩中などに、他のワンちゃんとご挨拶する際には、注意深く見て、その行動をとろうとしたら叱る
●他のワンちゃんが、マウンティング癖のある子の場合は、距離を近付けすぎないようにする
●日頃から、呼び戻しや行動制止の指示に従うようにさせる
●飼い主にする場合、キチンと最後まで叱る(体罰ではなく、低い声で毅然と)
●飼い主にした場合、その場を黙って離れる
ワンちゃんによって、どの方法が一番効果があるかは事なりますので、自分の愛犬に合った方法で叱ったり、無視したり、立ち去ったりしましょう。
そして、以前も述べさせて頂いた事がありますが、ワンちゃんにも色々な種類、大きさがあります。
セントバーナードやピレネー、レオンベルガー、シェパードなどの大型のワンちゃんがしがみついてきたら、強靭な男性ならば良いでしょうが、華奢な女性や、お年寄り、子供などの場合、転んでしまい大ケガをしてしまう可能性もあります。
そうなってからでは遅いので、出来るだけ早いうちに修正してあげる方がいいようです。
また、枕、座布団、毛布、ぬいぐるみなどに、マウンティングする子もいるそうですが、これは、オモチャ代わりだからいいかな・・と思うのも間違いのようで、これをそのまま許しておくと、所有欲や支配欲を助長しかねないそうですので、止めさせた方がいいそうです。
それらの場合は、「もの」ですので、止めさせる方法の1つとしては、それ自体を暫くの間、どこかに隠してしまうのも、良いそうです。
ですが、マウンティングは支配欲の現れだと言われていますが、最近の説では、そうとばかりは言えないそうで、兎に角遊びたい、お散歩したい、などの欲求が満たされず、ストレスがたまってしまっている事が多いそうです。
そして、何より注意なのが、避妊・虚勢手術をしていないワンちゃん同士の場合は、妊娠してしまう恐れがありますので、要注意です。
ですから、野犬や家のない子達への避妊・虚勢手術を薦めているのもあるのでしょうね。
家のない子達が沢山増え、暑さや寒さで辛い思いをしたり、食べ物も無く、怪我や病気が病院に行くことも出来ない、可哀想な子達が増えるのは、悲しすぎますもんね。
ちょっと、話が脱線してしまいましたが、マウンティングは、オスのワンちゃんの場合、虚勢手術で、性欲が抑えられたり、性格が穏やかになり、軽減されることもあるそうです。
完全にマウンティングがなくなるという訳ではないようですが、少しでも軽減すれば、飼い主さん自身のストレスも減りますよね。
本能は大切にしてあげたくても、人間と共に生活していく上では、治したり多少抑えることを覚えさせないと、飼い主も愛犬もストレスになるので、お互いが楽しく気持ち良く生活出来るようにしたいですね。
そのためにも、主従関係の上で大切なシツケはキチンとして、してはいけないことをした場合に制御出来るような「待て」や「ダメ」などは、教えてあげましょうね。