久しぶりにお日さまに会えた今朝の散歩でした。
雨がきらいなこゆきでも、さすがに今朝は気分がいいのか、やっと元通りの散歩コースを歩きました。
やはり雨はいやなものなんですよね。
数日前に、病院で受診し、投薬もシャンプーも処方され、そろそろ効果が出てきたようです。
夜もぐっすり熟睡(犬って本来は夜行性?のはず)していましたね。
痒くて起きることもなかったようで、安心しています。
受診時の担当医師からの説明のおさらいです。
「もともと持ち合わせていたアレルゲンからひきおこされたアレルギー性の皮膚炎で、痒かったため、脚で掻くことになり、皮膚が荒れてただれてしまい、傷ができ、そこへ真菌やマラセチア菌が繁殖してしまい、第2次感染症を起こしている」
真菌やマラセチア菌という細菌類は、どんなワンちゃんでも待っているとのことでした。
そしてそのような細菌は、体の皮膚の弱くなったところで繁殖して悪さをおこすということです。
こゆきのおなかの皮膚は、黒く硬くなっていました。
アレルギー体質ということをふまえて、医師との話し合いでは
①今、一番大きな問題は「痒み」を止めること→かゆみを止めれば足の爪などで掻き、毛が抜けたり傷ができることは避けられる。
②掻くことからの皮膚の荒れや傷ができることを避けられる→菌類の繁殖を抑えられる
③2次感染が抑えられれば、痒い範囲は狭くなる→足の爪などで掻くことも、歯で掻きむしることもなくなるので、毛も生えてくるようになる
④この状態まで、数量を減らしながら投薬を飲みましょう
かゆみに有効なステロイド剤は、内臓に副作用を起こすので日を追うごとに少なくしています。
⑤投薬の回数と量を減らしながら、落ちついてきたら、「免疫抑制剤」というものを使用します。
「免疫抑制剤」を使用しながら、様子をみて、かゆみが出てきたら、またステロイド剤を使用することになりそうです。
【免疫抑制剤って】
あまり聞くことのない薬です。
アレルギー体質の犬は、アレルゲンだけに反応するばかりか、それ以外のものにまで免疫機能が過剰に働き過ぎて拒否反応が起こり、アトピー性皮膚炎のような症状を起こすのです。
そのため、その免疫機能を抑制する薬です。
抑制することで、アトピー性皮膚炎のような症状を抑えるという効果があります。
この点では、ステロイド剤や抗ヒスタミン剤と同じ効果があります。
アレルギーの症状を抑える有効率では、ステロイド剤が100%、免疫抑制剤が70%、抗ヒスタミン剤が30%という割合になっています。
即効性は、ステロイドですが、副作用も大きい薬です。
そのため初期では、ステロイド剤を使用し、少し治まった段階で免疫抑制剤に切り替えるという方法が取られることが多くなっているようです。
【免疫抑制剤の良い点】
即効性がなく、抑える力も30%という『緩和』が主体のものですから、副作用としては、一時的に嘔吐があるくらいです。
でも、もともと肝臓に疾患を抱えた犬には避けた方がよいかもしれませんね。
【免疫抑制剤の悪い点】
即効性がなく、症状に良い結果が現れるまでに1カ月くらいかかります。
また、医薬品の中では高価なものですから、飼い主の負担も大きくなります。
【他の方法や薬品】
アレルギー体質からの症状を抑えるために有効な方法として、減感作療法とインターフェロンがあります。
・減感作療法は、アレルギー反応を起こしている物質を特定し、逆に体内に少しずつ注射し入れることで、アレルゲンに慣れさせていくという体質改善の療法です。
しかし、時間もかかり、高額な治療費となることが欠点といえるでしょう。
・インターフェロンとは、犬の体内の免疫のバランスを改善しようとすることでアレルギー体質を根本から治していくというものです。
人間でも肝炎の治療に使用されているものです。
副作用はありませんが、治療は注射で行いますので、治療費が高価になってしまうところです。
また、効果がでるまでかかる時間が遅いのも欠点かもしれません。
【他の原因からのアレルギー】
こゆきに関しては、食物アレルギーからの皮膚炎でした。
肉類・乳製品・だいず・小麦粉・卵などでした。
注意したいと改めて感じたことは、私達が食事を作っている時、揚げ物のパン粉、揚げた食材の端っこ、床に飛び散った揚げ油などがうっかり残っていることが多かったということです。
匂いで落ちていることがわかり、食べてしまうということもあったようです。
また住宅内の環境も、アレルゲンのひとつになるということでした。
カビが多かったり、空気の流通も良くないなども注意する点ということでした。
アレルギー体質は、一生のつきあいのようなので、アレルゲンを怒らせないよう様子を見ながら注意してこゆきと向きあうことが必要ですね。