先週末の低温と大雪や強風という「冬の嵐」の時なんですが、ひょうが降りだす直前に雷がひとつ鳴るということが各地で起きていたようですね。
実に不思議な現象ですが、低気圧の下ではまれに起こっているのだそうです。
夏の雷~夕立の時に、愛犬は吠えたり、震えたり、部屋のすみっこでシッポを垂らして怯えていませんでしたか?
人間でも怖い雷の音ですから、今起きていることを科学的に理解していない犬にとって、「何? 何がおきたの? この大きな音って怖いよ」と思っているのかもしれませんね。
【犬は大きな音がキライ】
犬は、祖先がオオカミということから群れで行動し生活している動物です。
動物全般も大きな音は苦手なようです。
そのなかでも、特に犬は、聴覚が優れている分でしょうか、音に関しては400倍も大きく聴こえるのでしょうね。
低音より高音の領域が広いようです。
牧羊の農場で、大きな音で羊を追いたてる光景もありますね。
羊は、大きな音に驚いて走り出すということを上手く利用した方法です。
群れで生活している動物の集団では、一度大きな音がすると驚いてパニックになります。
【犬の恐怖な音とは】
犬はどのような音に怯え、キライなのでしよう。
花火、雷、消防車や救急車、パトカーのサイレン、ヘリコプターや飛行機の音などです。
近所の犬のなかには、寒いので今夜は鍋というわけで、鍋ものをしようと思ってカセットガスコンロに点火したら、驚いて逃げ回ったというワンコもいました。
「カチャッ」という音がダメだったようですね。
夏の雷は、飼い主のみなさんが口を揃えて「ダメ」と言っていますし、公園で行われる「夏祭り」の花火の音、運動会の開始の合図の小学校や幼稚園の花火には、震えてしまい隅っこで丸くなっているとのことでした。
またあるワンコは、救急車が通ると遠吠えをするらしいです。
「ワォーン」という具合なんでしょうね。
まぁサイレンの音は、いろいろな説もあるようです。
サイレンと犬の遠吠えは周波数が似ているので、本来群れで行動する犬の本能として、「アっ 仲間かな?」と思ったり、競い合って遠吠えをするという説もあり、大嫌いなので「わかったから、もう来ないで」という意味で遠吠えをするらしいという説まであるようです。
私達人間が考えたことであって、ワンコの本当の気持ちは何なのか分かりませんが。
【犬の花火恐怖症とは】
花火恐怖症という名前まで付けられている症状ですが、どんな行動を見せるものでしょう。
・その場から離れようとする
・震えが止まらない
・呼吸が荒くなる
・嘔吐など
これだけ並べると、飼い主さんは「当てはまる」と思いますよね。
そうなんです、多くの犬がこの症状です.
【克服する方法は】
大きな音に慣れさせるということで、花火や雷の音を録音して聞かせること。
毎日続けるという点では、根気がいる方法ですね。
そとして、慣れて症状が治まったら「いい子だったね」ということで、おやつを与えること。
また、飼い主との信頼と「いつも守っているからだいじょうぶだよ」ということで抱きしめてあげること。
これで、何か怖いことがあっても守ってもらえるという信頼関係が深くなっていきます。
この時、大切なことは飼い主までもがパニックにならないで落ちついていること。
飼い主の落ちついている様子を見ることで、愛情で守られているということが犬に伝わります。
病気というほどではない「花火恐怖症」というものですが、これから春~夏に向かっていく中で、私達も心の準備ができそうですね。
何事も信頼と愛情です。