こんにちは。
これまで健康管理関連の記事が続いていましたが、あまり書いてこなかったしつけについてのご意見があったので、少しずつしつけについてもアップして行きますね。
今回はしつけの基本中の基本である、「人に全身を触らせる」ボディコントロールについて説明します。
私は実家でこそ犬を飼っていましたが、実家を出てからは長い間犬を飼える環境になかったので、近隣のワンコを可愛がったりお世話を手伝ったりということをしてきました。そこで結構な確率であったのが
- 身体の特定の部分を触ると怒る
- 嫌な部分に触れられると噛む
そういう子たちでした。
一部保護施設出身の子は、元の飼い主さんから虐待を受けていたことがあったりしたので、とても長い目で矯正していかなければなりません。
でも、そうでない普通の幸せなワンコは「仕方ないね」では済みません。もちろんワンコには嫌がるなりの理由があると思いますが、この「ボディコントロール」は犬を飼う人の義務とも言える重要なしつけで、できていない子は飼い主さんの怠慢といっても過言ではありません。
今回は私が愛犬さくらをお迎えしたパピーの頃からのしつけ方法をご紹介するので、ぜひ参考にして下さい。
※ボディコントロールはきわめて日常的な行為として考えているので、報償であるおやつを使わない方法でしつけしました。
【なぜ全身触れさせることが必要か】
はい、答えは簡単です。獣医さんに行って素直に診察を受けたり、飼い主が気づかない時に小さな子がワンコを触りにきたりと、犬は人間社会で生活する以上、人間を許容しなければ生きて行けないのです。
そしてその人間は飼い主だけでなく、近所の方、通りすがりの人、獣医さんやトレーナーさんなど実に様々です。
小さな子どもが知らずに近づいて来て(もちろん子どもさんの保護者の方にこの場合は責任がありますが)、うっかり嫌な部分を触ってしまいトラブルになった、などということも実際起きています。ですので、人間が触って来ても怒らない、驚かない子にすることは必須なのです。
また、全身を人間に自由に触らせるということは人間に対する不信感や不安がない、人間に従属した状態と考えることができます。つまりボディコントロールができるということは、ワンコ自身も幸せな状態なのです。
【パピーのさくらに行った方法】
実は、飼い主さんですら「この子はお腹を触ると怒るのよー」ということを聞いてびっくりしたことがあります。飼い主が犬に怒られるということは、犬と人間の主従関係ができていないということになります。なので、飼い主と犬の主従関係をしっかり構築する必要があるのですが、それはまた改めてお話します。
パピーの頃のさくら、最初は触られると嫌がる部分がありました。「肉球」「尻尾」「マズル」でした。これは、主にマッサージを効果的に使って矯正して行きました。以下に簡単に手順を説明しますね。(パピーでなくても成犬でも大丈夫ですよ)
- 全身をナデナデします。
- 「もっと撫でてー」と、お腹を見せて仰向けになるので、ナデナデー。
- 少しずつ、肉球をナデナデー。
- 尻尾もナデナデー。
- 顔を両手で包み込むようにして、マズルもナデナデー。
これを続けて行くと、触れられることに慣れて行きます。でもこれ、ナデナデしてる時だけなので、これを少しずつ普段に展開して行きます。
- 肉球は、お手をした時に握る。寝ている時に脚を撫でながら肉球を撫でる。
- 尻尾は普段から、背中全体を撫でる時にその延長線上で尻尾も撫でる。
- マズルに顔を近づけて両手で挟み込むように「良い子良い子」する。
これを飼い主が毎日繰り返し、慣れたところで「ワンコが大好きな人」にやってみてもらって下さい。そうして少しずつ、よりたくさんのいろんな人に撫でていってもらうことで、嫌な部分を克服することができます。
【歯磨きトレーニングにも効果的です】
「歯磨きさせてくれない、口の中を触らせてくれない」という話を聞きますが、そういう方のワンコは大抵「ボディコントロール」ができません。
思い当たる方もいると思いますので、歯磨きがうまく行かない方は、ぜひ「ボディコントロール」をやって、さらにお口の中も触らせてくれるようにしましょう。上記の手順でボディコントロールを進めたら、お顔やマズルをナデナデーってしながら、お口を手でナデナデ、少しずつ開かせてもらいます。毎日少しずつ開いていくようにして下さい。愛犬とあなたの心が繋がっていれば絶対にできるはずです!
歯磨きトレーニングの参考記事はこちら:【犬の歯磨き】歯ブラシ苦手を克服しよう!
※咬傷事故にならないよう、細心の注意を払って行って下さい。噛んだらまっすぐに目を見据えて「ダメ」「いけない」をしましょう!
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