愛犬とのコミュニケーション中、ふとした時に噛まれてしまったという事はありませんか?
子犬の間は特にちょっとした事でもすぐに興奮して、手を噛んだり、家具の角を噛んだり…
子犬のうちは「そんなに痛いわけじゃないし、可愛いから仕方ないか」と甘やかしてしまいがちですが、成犬になってからも噛み癖が直らないと、最悪の場合人を噛んでしまって訴訟を起こされてしまうという事にもなりかねません。
今日は愛犬の噛み癖を直す方法についてお話していこうと思います。
【どういう状況で噛みたくなるの?】
愛犬もいつでも噛んでやるぞ!と思っているわけではなく、特定の状況で噛みたくなってしまうようです。
- 歯の生え変わり時期
生後半年頃は歯の生え変わりの時期です。この頃は歯がゆくてムズムズするため、家具の角を噛んだり、硬いものを噛みたがる傾向にあります。
この時期は噛んでも良いオモチャを与えるなどして、ストレス発散させてあげましょう。
家具などを噛んでしまう場合は、舐めたときに苦く感じる液体(ビターアップルなど)がペットショップに売っていますので、それを噛んでほしくない場所に塗っておくと良いと思います。
- 嫌な事をされた時
触られたくない部分を触られた時や人に嫌な事をされた時にも噛むことがあります。これは犬が嫌がる事、例えば体罰を与えようとして手を挙げた時などにおこるかもしれません。
勿論悪い事をしてしまった時などは怒らなければなりませんが、「ダメ」等と言葉で伝えるようにして、なるべく犬に嫌な思いをさせるのはお互いのために避けた方が良いかもしれません。
- 遊んでもらっている時
飼い主とオモチャの引っ張り合いなどをして遊んでいる時、喜び興奮しすぎて思わず噛んでしまう時があります。
この場合は、少し興奮しすぎているなと感じたら「オスワリ」をさせるなどして一度興奮を落ち着けてやる必要があります。
この時、飼い主が大きい声を出すなどせずに冷静に声のトーンを落とすことで犬の興奮を抑えることができます。
- 攻撃しなければならないと判断した時
例えば縄張りに怪しい人が入ってきたり、恐怖を感じるような状況になった時にも犬は噛みます。
これは噛み癖というよりも縄張りを守るための行動と言えるので直すのは難しいと思います。警戒心の強い犬の場合、来客には愛犬に不用意に近寄らず、触らないよう先に伝えておくと安心でしょう。
これらは一般に「甘噛み」と呼ばれる噛み方の時に有効な方法であって、もし本気で噛んでくるようなことがあり、家族で対処できない状態にあれば一度トレーニング教室などのプロにお願いするというのも手段です。
どちらにしても、誰かに怪我をさせてしまってからでは遅いので、噛み癖がある場合は早めに対処しましょう。