犬を飼った経験がある人ならわかると思いますが、言葉で訴えることができない代わりに、犬という動物は目で要求や異常を知らせることができます。
【飼い主に対する要求のまなざし】
昨夜のことです。
うちでは、私達が夕食を食べる前に犬にご飯を食べさせます。
そうすることで、私達と同じ物を食べたいという衝動が抑えられ、自分と飼い主のお父さん・お母さんとは別のご飯を食べるものということを認識させようと思ったからです。
私達が食事をしている間、私のそばでおとなしくして横になって眠っているようでした。
でも、食事が終わり私が立ちあがった時、うちのワンコも起きて自分の水とご飯の入った容器のある場所に行きました。
でも・・・すぐに振りかえり、私の方をじーーーっと見つめていたのです。
真面目な顔つきだったので、一瞬寝ぼけたのかな?とも思ったのですが、よくみると水の入った容器がからっぽでした。
その目は、「水が飲みたいよ、でもからっぽなんだよね、おかあさん!早くきがついて」と必死にせがんでいるようだったのです。
そういえば、以前にもありました。
目で容器を見て知らせてから私の方を見つめるという、このしぐさで水がないと訴えていたのでしょう。
確かに凄い目の力でしたね~。
また、犬にとって時計の時間はわからないはずですよね。
それでも決まって散歩の時間が近づくと私の後を追いかけ、私をじっと見つめます。
その後に玄関の方に目線を送ります。
「なるほど、散歩に行こうということで玄関を見たのね」と、言葉の代わりに「目」を使い要求する犬ってすごいなあと思います。
うちの犬には、お気に入りの場所があります。
リビングのソファの上なんですが、そこにいれば立ち上がればキッチンで食事の支度をしている私を見ることができます。
そして部屋中を見渡せて、私が何をしているのか確認ができるのです。
「お母さんは、私のおやつの野菜を茹でている」「ちょっと怒っているのかな」など。
その時、「おやつを作っているから、あと少し待っててね」というと安心するようです。
【犬同士の見つめ合い】
散歩の途中で、犬同士が出会うということがあります。
多くは、その場の力関係で弱い方が吠えて威嚇することが多いようです。
体格で言えば、より小さな犬が大きな犬に向かって吠えているという光景です。
体格では、負けるので吠えるということで自分を大きく、強く見せたいという気持ちの表れなのでしょう。
また、同じくらいの力関係であれば、目で「ガンを飛ばす」ということになるのでしょうか。
その後、歯をむき出しにして唸るなどの行動に出ます。
ケンカということまでにはいかなくても、これで上下関係ができてしまいます。
多くは、男の子同士、女の子同士では、仲が悪くこのようなことが起きています。
男の子と女の子では、相性がよければお互いに顔を近づけ匂いを嗅ぎまわります。
この時、シッポは横に振られています。
お互い敵意がないとわかれば「なかよし」になることができカップルにもなれますね。
犬同士の見つめ合いで、おもしろいことが起きました。
うちの犬は、女子ですが気が強く、なかよしの男の子数匹以外には、ケンカを売るような態度です。
もう5年も前からの顔なじみの犬たちのはずなのですが、特定の男の子2匹と出会うと、ケンカを売るような状態が続いています。
でも相手の男の子たち、うちの犬とはいっさい目を合わせないのです。
まるで「ボクたち何も見てませんよ」といわんばかりです。
このことを、ある人に話したら、それは男の子たちが「大人」なんだろうと言われました。
つまり、目を合わせないことで「ボク達はあなたに敵意を持っていませんよ」という意思表示だそうです。
なるほど、そう言われてみると「おとなだなあ~」って思いました。
うちの犬は、女の子、でもケンカ早くて強気で、これから先どんな女性になるのでしょうね。
おばあちゃんになったら、少しはおとなしくなってくれるといいなあ~。