〈人間と犬の心地良い生活〉
人間社会でも誰かと共存している上での最低限のマナーってありますよね。
こんなことを言ってしまったら、こんなことをしたら相手を傷つけてしまう、他人に迷惑をかけてしまうなど。
山奥での一人暮らし、孤島での一人暮らし以外では、みんな誰かと接していきています。
犬の世界でもそれは同じこと。
いえ、それは犬の責任ではなく飼い主のモラル、マナーのことです。
〈平気で犬のフンを置いたまま立ち去る飼い主〉
私も犬を飼っているので毎朝、毎夕散歩に行きますが、一番イヤなこと、それは他の家で飼われている犬のフンをウッカリ踏んでしまった時です。
これは、皆さんも経験がありますよね。
帰って来て外の水道で靴の底を洗っても落ちないものです。
ご近所の犬トモの人がこんな話をしていました。
その人のお隣りの家で2頭の犬を飼っており、たまたま散歩に出かける時に道路でフンをしてそのまま立ち去って行くのを見かけたので、注意したそうです。
その返事が「犬のフンをいちいち取って持ち帰っていたら、人間の方が病気になる。だから取らない」ということだったそうです。
つまり、そのお隣りサンにとっては、犬=飼い主ではなく、飼い主>犬という図式なんですね。
これでは、犬を飼う資格がないのと同じです。
〈溶けた雪の中から現れるモノ〉
私が住んでいるところでは、住民が1カ月に1度公園や道路を清掃する日があります。
昨日は、ちょうどその日でしたが、その時に出たお話です。
犬を飼っている人には、耳が痛い話ですが。
東北の地方都市、太平洋側なので冬の間に1度か2度は雪が積もることがあります。
雪国といえるくらいの積雪ではないので、雪かきには皆さん、慣れていませんが、犬にとっては雪は嬉しい「おもちゃ」のようなものかもしれません。
そんな雪の上で遊ぶ時のうちのこゆきはっとても嬉しそうなんです。
自分の体がすっぽり埋まるくらいの雪の中でも、平気でもぐって大はしゃぎして飛び回ります。
家の中では、あんなに寒がりで「こたつ」にもぐっているのに、雪の中では寒がりもしないで遊び回れるというのが羨ましくとても不思議です。
そんな時、散歩のウンチは、雪の中でする犬もいるようですね。
うちの家族は、雪の中ではさせないように道路の路面まで連れて行ってきちんと持ち帰りますが。
雪の中でしてしまうと、「ラッキー」と思う飼い主もいるようで、取らずに雪をかけて立ち去る人も多いようです。
特に道路と道路が交わる角や一番隅の家の道路では、「誰も見ていないから」という理由なのでしょうか、こんなことがよく起きています。
その角の家の人からの話では、雪が溶けてみたらあちこちに「フン」がたくさん現れたということでした。
犬を飼っていない人なので、どうして他人の犬の後始末をしなければならないのかフン害していました。
とってもその気持ち、わかりますよね。
飼い主が、自分のしたフンを置いてきたのと同じことです。
とても恥ずかしくて、他人の目には触れさせたくないものですね。
〈子供と一緒の散歩中のできごと〉
最近、散歩中でよく見かける光景です。
特に土・日や夏休みなどになると、小学生などの子供が犬の散歩にきているのです。
フンを持ちかえる袋を持参しているのなら、その子供は「良い子」ですが、10人中8人は何も持たずに犬を連れて公園へ来ているようです。
その上、ヨークシャーテリアやトイプードルのような小さな室内犬なら、とっさに犬を制御できるかもしれませんが、中にはゴールデンレトリバーなどの大型犬を連れている男子を見かけます。
小学生でも高学年のようだったので、それを見た時は少しホッとしましたが。
自分で自分の飼い犬を制御できずに、車道に飛び出させてしまうという可能性もあります。
でも、犬同士がケンカのような状態になった場合、はたして止められるのでしょうか。
他の犬にもケガをさせてしまうという結果になることは想像がつきますよね。
〈リードはきちんと持とう〉
近所に住んでいるある程度の年配のお父さんのことです。
その人は、飼い犬をリードにつなぐことなく、平然と散歩しています。
飼い主からしてみれば、自分の飼っている犬は、他の犬や人にかみつくなんてことはしないと信じているのでしょうね。
でも「100%無い」とは言い切れるでしょうか。
ここ数年前から、このような飼い主に飼われていた犬が人にかみつき、大ケガを負わせ裁判で有罪判決までおりたという話がありました。
これも「うちの犬に限って、まさかそんなことするわけがない」過信から起こしてしまったことです。
猫と違い犬の放し飼いは禁止のはずです。
身近では、町内の回覧板にもマナーのことが「お願い」ということで載せられるようにまでなりました。
当然の義務を守れず、このような「お願い」という表現になってしまい、恥ずかしい気持ちがします。
〈最低限のマナーと義務〉
人間社会で共存するため、お互いに住みやすいために定められている狂犬病の予防接種を受けること、襲いかかることのないようにリードをつけての散歩、庭でつないで飼うなどが義務とされています。
犬を家族として受け入れたのであれば、当然のことですね。