昨日、町内の回覧板に「ネズミ駆除剤散布注意!」ということが書かれていました。
この辺りは、もともと山だったところを住宅地に開発したものです。
そのため、数年前にはクマの目撃情報もあり、ヘビもかなり出没しますが、ネズミはまだ見かけたことがありませんでした。
これから暖かくなり、ネズミが活躍する季節になったので、駆除剤の散布になったということでした。
回覧板には、白黒の写真でしたが、ドッグフードのような小粒の丸い駆除剤が載っていました。
住宅が建っていない草むらなどに散布しますとのこと。
ドッグフードのような小粒のものであれば、警戒心のない子犬などは食べてしまうこともあります。
また、老犬になって「拾い食い」をするような犬は危険かもしれませんね。
駆除剤の断面図↓
[犬が食べてしまうと危険?]
犬は、本能で危険なものは食べないようですが、家の中で飼われていると、本能の力が衰えてしまい、区別がつかなくなっていることも多いものです。
実際に、うちのこゆきは散歩の途中で道路に落ちていた梅干しの種を口に入れてしまいました。
きっとおにぎりの中に入っていたものでしょう、近くのスーパーで子供が買い食いして口から出したものなのでしょう。
「食べ物」としての「匂い」があること、家族も同じものを食べていると、その匂いを覚えていて、「食べてもいいものだ」と思いこんだのかもしれません。
私は、必死で口を開けて種を取りだしましたが、飲んでいたら危ないところでした。
まして、ネズミ駆除剤は、ドッグフードのような色や形をしていれば、食べる犬もいるでしょう。
近くの犬では、このような被害にあったということを聞きませんが、もし飲み込んだ場合、どうなるのでしょうか。
飲み込んだ量にもよりますが、犬とネズミとでは体重が違うので、致死量が違ってくるということでした。
でも全く害がないというわけではなく、超小型犬は、危険と思います。
その場合、病院から出される薬は、駆除剤を吸収させないようにする薬だそうです。
病院で聞いてみました。
犬が誤飲して一番危険なものは、ネズミ駆除剤とのことでした。
ネズミをおびき寄せるために、食べ物のような香りがついているのです。
またナメクジ駆除剤というものもあるようで、これも危険なものです。
食べたとわかった直後であれば、吐かせるということもできますが、吐かせることが難しい場合は、救急病院で診察を受け、薬を飲ませる方法しかないそうです。
[一番命にかかわる駆除剤の成分とは]
駆除剤の成分がワルファリンというものであれば、命にかかわるそうです。
この成分は、血がとまらなくなるそうです。
他にタリウムやメタアルデヒドといった成分も含んでいます。
危険な駆除剤かどうかを確認する前に、一刻も早く救急病院で診察を受けた方が賢明です。
たとえば夜中で、朝まで待ってかかりつけの病院へ行こうと思っていると、命にかかわることもあるようです。
[近くの救急病院を知っておく必要がある]
犬が駆除剤を食べると、症状として、お腹が痛くなるようです。
この時点で、気が付いたら救急病院へ急ぎましょう。
動物の救急病院は、それほど多くはないのですが、それでもここ数年で増えてきています。
住んでいる地域の中で救急病院を調べて、万が一のために確認しておくことが必要です。
※全国の救急病院↓
homepage3.nifty.com/wanco/animal.htm
www.vetsnavi.com/
などで近くの救急病院を探すことができます。
誤飲では、室内でも多くなっているようです。
近所の犬は、ゲームのボタン電池を口に入れてしまったそうです。
幸い飲み込んではいなかったので、病院で急患で診察を受けられたそうです。
舌と口の中に少し火傷をしたくらいで済んだそうでしたが、夜間に起こった場合、救急病院を頼るほかありませんね。
家の中で飼う事になり、犬も本能を忘れ、人間を信じ、人間の赤ちゃんのようになってしまったということでしょうか。
私達飼い主は、気をつけなければなりませんね。