昨日とは違って、今朝は快晴の中の散歩で気持ちがいいですね。
昨日は風が強くて散歩に出ることに困っていませんでしたか?
私の住んでいるところは、西風が強いところですが、その真冬の風が一気に吹き荒れたかのようでした。
特にまだ住宅が建てられていない空き地が多いところは、まるで吹き抜けのようになって追い風では、小走りになり、向かい風では前に踏み出せませんでした。
うちのこゆきも、あまりの強風のため走るように「早くおうちへ帰ろうよ~!」という顔つきで私を見つめていました。
【犬が怖がるもの】
大多数の犬が怖がるものとして
①雷
②花火
③強風の音
④地震
⑤サイレン
などがあげられています。
①雷は、飼い主さんたちに聞いてみたら、犬はテーブルの下などに潜り込み、ガタガタ震えるという答えが多かったですね。
②また、運動会などの花火の音も、おびえてしまいます。
近くの道路で子供が小さな花火をしていても、それも同じように怖がるという犬が多かったようです。
④地震の揺れは、被災地だからこそ敏感になっているのかもしれませんね。
東日本大震災を経験した、この地域に住んでいる犬にとって、共通の「怖いもの」となっています。
身体を検査しても異常が見つからないのに、突然、後ろ脚がたてなくなった犬も近所にいます。
特に地震の発生時に、家族が不在で一人でお留守番をしていた犬に多くこのような症状がみられています。
一人で寒いなか地震の地鳴りと大きな揺れに耐えていたワンちゃん、心に大きな傷を負っているに違いありません。
不安のあまり、血尿・血便が出たという話もよく聞きました。
どんな犬でも、あの震災を経験したことは、ストレスとなり「またくるのかな?」という不安を抱えて生きています。
こゆきも、震度1程度の揺れでも、反応します。
また「カタカタ」という家の音にも敏感に反応し、眠っていても起き上がり私のそばへ飛んできます。
③の強風の音は、地震の時の揺れの音に似ているのかもしれませんね。
窓ガラス、サッシが音を立てると、思い出すのか、地震の時のような状態になっています。
それは、散歩中でも同じでした。
風の吹く音=車が近づいてきた音に似ている。
地鳴りの音に似ている、などから落ち着きがなくなり、後ろを振り返ったり、急にきょろきょろとあたりを確認していました。
そして、人間の子供がやるように私の後ろに隠れるように歩きます。
怖いからでしょうね。
【怖がるのは犬種の遺伝子にも関係があるという説】
どんな犬でも、怖いものですが、犬種によって特に怖がるのではないかという説もあるのです。
牧羊犬や狩猟犬などが持つ遺伝子に関係があるのではないか、という説です。
また、幼犬の時期に怖い経験をした犬にも多くみられるということでした。
【対処の方法】
怖がり震えている時に、叱ることは絶対にしてはいけないことです。
怖い→叱られる では、良くなるどころか、悪化してしまいます。
叱る飼い主も怖いという対象のひとつになってしまいがちです。
また、過度に甘やかすのはいけません。
怖がる、震える→おやつなどをもらえる
と勘違いしてしまいます。
大事なことは、怖いことから飼い主が守ってあげているということを、犬に理解させることです。
怖がっている時「大丈夫、大丈夫だよ」といって優しく接すること。
そして、何度が繰り返した後は、冷静に飼い主はいつもと変わらない態度でいることです。
今起こっている「怖いこと」→なんでもないこと、怖くないことを理解させます。
飼い主も取り乱すと、とても良くないことが起きている→怖い、という記憶が思い出されてしまうからです。
飼い主もいつも通りの生活をしていれば、きっと犬も落ちつくでしょう。
冷静になることが大切な「お薬」ではないでしょうか。
犬がお留守番の時のための対策として、「安心できる場所」を作ってあげることもいいことだと思います。
怖いことがあると逃げ込んでいるいつものテーブルの下などに、お気に入りの
場所を作り囲っておきます。
犬は、狭いところが好きで安心するからです。
雷、花火、風の音は、犬の五感でも察知できない得体のしれないものかのかもしれませんね。
犬は、気圧の変化も、空気の振動もわかります。
だけど、音だけで目には見えない「得体のしれない何か」として、怖がるのではないでしょうか。
「大丈夫、大丈夫だよ」と、安心させてあげてくださいね。