じめじめした梅雨の季節、私達人間でも肌がベトベトして気持ちが悪いものですね。
体温が人間より高い犬にとって、夏という季節は冬の寒さ以上の過酷な季節です。
外で飼われている犬は、小屋を風通しの良い木陰に移したり、パラソルで日陰を作ってあげるなど工夫も必要ですね。
犬も利口ですから、風が通り抜けるところを探して移動して横になっているようですね。
外犬で注意しなければならないのは、庭にいるマダニが寄生することや、梅雨の晴れ間の熱中症も注意ですね、
今日は、今朝から晴れて昨日に続いて真夏日の予報も出ています。
時々、水を体にかけて冷やしてあげるのも効果があります。
夕方、小屋の周りに打ち水をまいてあげると、涼しくなりますね。
【カビからの外耳炎が増えているそうです】
いつものかかりつけの病院でのことです。
顔見知りの犬トモにあったので、診察にきた理由を聞いたところ、耳の中が真っ黒になり、しきりと耳を振っているということでした。
原因は、この時期特有の高温多湿で増える「かび」が耳に繁殖したためとのこと。
ラブラドールだったので、耳が半分垂れ下がっていたので、耳の中が湿気を帯び、乾燥しづらいのも原因の一つとのことでした。
さっそく耳の洗浄と耳に入れる薬をだしてもらったそうです。
「かび」は、真菌と一緒なので、重症の場合は抗真菌剤も服用しないと効果がないかもしれませんね。
【外耳炎の原因と症状は】
原因には、外耳の耳垢に細菌がついて繁殖することでおきます。
かゆみが酷くなると、爪で耳をかきむしり場合によっては、ひっかき傷がついて別の炎症をおこすこともあります。
さらに進むと、かゆみの他に痛みも出てくるので、耳の根元の辺りをさわっただけでも痛がるようになります。
耳の中からは、褐色の耳だれがついて臭い匂いがします。
この状態では、まだ外耳炎ですが、放置しておくと中へと進み、中耳炎や内耳炎をおこします。
耳の中に湿気を残す要因としては、シャンプー時に耳の中に水分が入ってしまい、乾燥されないことです。
また、浴室自体が湿気をため込んでいるので、その湿気が耳に残ってしまうことでも起こります。
【中耳炎の症状】
外耳炎を放置して、炎症が中耳にまで進んだことを中耳炎といいます。
殆どが外耳炎からですが、時には鼻やのどから起きてしまうこともあるようです。
重症になると、鼓膜が破れたりすることもあります。
この状態までくると、痒みはなく、痛みと発熱が主な症状です。
【内耳炎の症状】
外耳炎→中耳炎→内耳炎と進む場合と、原因不明の内耳炎である場合があります。
一番重篤な場合は、炎症の箇所により難聴、神経に進んだ場合は、平衡感覚がマヒして真っすぐ歩けないなどということが起きてきます。
難聴になった場合、完治する方法はみつかっていません。
神経に起きている場合は、副腎皮質ホルモンやビタミンB1の投与で改善されるようです。
【怖いミミヒゼンダニからの炎症と症状】
ミミヒゼンダニというダニ、マダニのように有名ではありませんが、耳につくダニです。
大きさは0.5ミリ程度の白い虫です
これが外耳の皮膚に寄生して繁殖して炎症を起こします。
症状は、耳の中が真っ黒な耳垢になり、悪臭がしてきます。
そして真っ黒な耳垢となります。
外耳炎の症状とも似ていますが、外耳炎の耳垢は、褐色の耳だれに比べると、ミミヒゼンダニが寄生している場合の耳垢は、黒く固まっており、麺棒でとって紙の上で観てみると、白いミミヒゼンダニが動き回っています。
【ミミヒゼンダニからの炎症の治療と予防】
治療には、専用の殺虫剤で殺しますが、成虫のみ死亡するので、耳の中で繁殖し卵を産んでいる場合もあるので、1週間ごとに駆除すると効果があります。
この駆除は、かかりつけの病院で行ってもらった方がよいと思います。
じめじめした湿気の多い季節は、家の中でもこんなところに!という場所でもカビが繁殖していることに驚きます。
玄関のドアの内側も湿気と結露からカビが繁殖し、浴室のタイルにもカビが繁殖しています。
散歩から帰り、手足を洗う時、週に1度の全身のシャンプーの時、浴室のカビがこゆきにも移り住んで繁殖しているのかなと思うと、浴室の掃除は手をぬけませんね。
またシャンプーの後は、しっかり乾かすことも必要ですね。