掃除機をかけていると邪魔をしたり、掃除機の柄の部分に噛みついたり、吠えたりすることはないでしょうか?
こゆきも掃除機は大嫌いです。
今でも私が掃除していると、掃除機に電源が入ったとたんに掃除機に向かって吠え続けます。
しかも、頭を低くし、おしりの方を高くして、まるで攻撃姿勢のようなかまえです。
これには、私達家族は思い当たることがありました。
こゆきが、小さな3カ月のころ、中学校から帰った息子の仕事が、こゆきのゲージの掃除と世話でした。
共働きでしたので、小さなこゆきは、日中誰もいない家の中のゲージで過ごしていたので、きっと寂しかったのでしょう。
水の容器の中に、頭を片方突っ込んで眠っていたり、トイレの中に足を入れ自分のウンチをつけて眠っていました。
犬は、トイレと住居を分けるというくらいきれい好きなのですが、小さかったので、汚いという感覚がこゆきにはなかったのでしょうね。
そして、ゲージの中やトイレを掃除している間、観葉植物の鉢植えをひっくり返して遊んでいたので、息子が掃除機でこぼれた土を掃除し、こゆきを叱ったそうです。
その時の掃除機のことが怖くて、吠えてしまうのではないかと思っていたからです。
叱ったのが悪かったかな? と思いつつ小さな時にしつけないと「よいこと」「わるいこと」が分からなくて成長してしまうと思い、叱っていました。
今では、マットやスリッパをかじり、ボロボロにするということもしなくなり、小さな時に叱ってしつけたのは、良い結果になったと思っています。
『犬の嫌いな音』
犬は人間の4~10倍の音を聞くことができると言われています。
犬は、人間が聞こえないくらい高音でも聞こえるそうです。
高音を聞きわける事には優れています。
そのわけは、昔のオオカミのころ、ネズミやウサギをエサとしていたことと関係がありそうです。
ネズミやウサギは、高音を発します。
その音を頼りにして狩りをするわけで、高音を聞き分けることに優れていったということです。
花火のような大きな音、雷の音が怖い犬もいます。
犬の性質として、高い音と大きな音に反応するようですね。
【掃除機はなぜ怖がるの?】
理由として、掃除機はスィッチを入れると「キィーーーーン」というかなりの高音を発します。
犬は、もともと高音を聞き分ける能力に優れているので、その音が何なのか? ということで警戒をしていると言われています。
電源がOFFの時の掃除機は、無音ですが、ひとたびスイッチが入ると、「キィーーーーン」という音と共に動きだします。
これも犬にとって、不可解なわからない物のようで警戒していると言われています。
突然、高音で動き出し自由に動き回る得体のしれない物体ということで、警戒心からうなり、吠えるというわけです。
犬は高音をだすもの、突然大きな音を出すものが怖くて吠えてしまう性質の動物です。
【怖くないもの】
犬は高音はよく聞こえますが、低音はあまり聞こえないようです。
そのため、家の中の電化製品の中でもテレビの音や洗濯機の回転する音、ラジオの音楽や声などは低いので、反応しないようです。
こゆきが小さなころ、家族で家を留守にする時や夜間ゲージで一人で眠らせる時など、ラジオを付けっぱなしにしていた経験があります。
ラジオからの声が聞こえるだけで、安心するようでした。
【無駄吠えと言われないために慣れさせる】
犬を飼っている飼い主さん達の間でも、無駄吠えの犬の話がでます。
でも無駄吠えもそれぞれ理由があると思うのですが、犬を飼っている家にとって肩身が狭い世の中となってきました。
掃除をしている時、いつも吠えているなどと言われかねません。
どうしたら吠えないですむようになるのでしょう。
・掃除機という機械に慣れさせること
犬の見えるところに掃除機を置いて、「こわくないものだよ」というように自然に慣れさせること
逆に、吠えた時に叱ってしまうと犬と掃除機の距離感は遠くなってしまいます。
犬は、自分でもコントロールできない「本能」として吠えてしまうのですから、それを叱ってしまうことは厳禁です。
また飼い主が、いつもより高い声で話しかけ、ご褒美を上げる時の声も高くすると高い音に慣れていきます。
高い声といっても、小学生や幼稚園児の声はかん高いものです。
その声の高さからなのか、小さな子供が苦手という犬もけっこういるようですね。
こゆきも、小さな子供は嫌いですが、何をされるかわからないということから、怖がっているように思えます。
犬も高齢になると、穏やかになるそうなんですが。