一昨日の夕方にみかけた光景です。
買い物帰りに歩いていると、突然目の前に大きな黒のラブラドールが走ってきました。
その大きさは、圧倒されるほどで、人間の大人の私でも思わず転びそうになってしまいました。
すると、そぐそのラブラドールの後から、飼い主さんだと思われる女性が走って追いかけてきたのです。
「あ! 家の玄関の開閉の時にうっかり脱走してしまったのね」と、思いましたが、あの飼い主の女性の力で大きなラブラドールを捕まえられたのでしょうか。
その犬は、よく脱走しているようで、以前にもバス停近くを悠々と歩いていたことがありました。
まぁ、その犬にしてみれば狭いところから外に出れてのんびりお散歩だったにちがいないのでしょうが。
危険ですね。
危ないと思い、私も市役所の対策課に電話をして捕獲をお願いしましたが、同じような通報が多かったようでした。
すぐに市役所の職員がかけつけ、捕獲しようとしていました。
下校時の時間帯じゃなくて、ほっと一安心しました。
【迷子? 脱走? その行先は】
このように一人で散歩している犬は、法令に違反しているので保健所や動物の管理センターなどが捕まえられ保護という処置になります。
飼い主は、犬を放し飼いにすることは禁じられていますから。
捕獲された日から約7日間、保健所などで保護され、飼い主が引き取りに現れない場合は、処分されてしまいます。
7日間という時間は、意外にも短いものです。
飼い主が住んでいる地域内で捕獲された場合は、届けて該当犬がいるかどうか?を確認できますが、他の地域まで足を伸ばした場合は、なかなか見つけられないようです。
飼い主は、周りの市町村の保健所などを1つずつ確認しなければならないのです。
飼い主が必死に探している間にも、時間は過ぎていきます。
そして最悪の結果になることもあります。
【迷子や脱走した場合のために】
もし、脱走や迷子にさせてしまったら?
住んでいる自治体の保健所、動物保護管理センターへ届け出をしてください。
犬の特徴や迷子になった日時、場所を伝えて登録してもらいます。
自治体によって、保護されている犬と特徴が似ている場合、念のため自治体から飼い主へ確認の連絡が入ることもあります。
犬の特徴は、犬を登録した時に自治体に管理されているからです。
犬も飼い主の元に戻れず、飼い主も愛犬を探し当てることができないという最悪なことをさけるための対策として、迷子札や首輪に鑑札のプレートをつけておくことが大切です。
また、費用はかかりますが、マイクロチップを埋め込むという方法もあります。
マイクロチップは、犬の体に埋め込むので照合すれば、飼い主のことがわかります。
走っていて落とすという心配もないので、この方法が一番良いと言われているほどです。
でも体内にチップを埋め込むのは、どうしても抵抗があり、避けたいと思う飼い主も多いようです。
私もその中の一人ですが、やはり抵抗がありますね。
傷つけてまで、チップを埋め込むということは、できれば避けたいと思っているのです。
【マイクロチップとは】
動物愛護管理法で飼い主に義務付けられているものです。
大きさは、直径が2ミリ、長さ1センチの円筒状の電子標識器具です。
中には、ICなどが入っており、その中に犬の個体を識別するための15ケタの数字が入っています。
この数字は、その犬にとって世界で1つしかないもので、飼い主や犬の情報が入っています。
これを専用の読取機器で読み込むと、その犬の情報がわかり、万が一迷子などで保護された場合でも、飼い主に早く連絡することができます。
落下やなくなるということもなく、電池を使用していないので、永久的に使用ができるようです。
その埋め込む箇所とは、犬の体内のどこになるのでしょう。
一般的には、首の後ろの皮膚の下に埋め込みます。
埋め込む方法として、注射針より少し大きな注射器で体内に埋め込みをします。
痛みは、一般的な注射の痛みほどのようで、麻酔剤の使用は必要がないそうです。
埋め込む技術は、医療行為にあたるとのことで、獣医師のところで埋め込みします。
料金は、数千円が一般的なようです。
動物病院でも行われているので、犬鑑札取り付けや迷子札では不安な飼い主さんは、マイクロチップを考えてみることもよいのではないでしょうか。
【おしやれな迷子札もある】
マイクロチップとりつけは・・・と迷っている飼い主さんには、かわいい迷子札も出ているようですね。
さて、どこにつけようかと悩みますね。
家の中では、首輪をしていない場合は、そのかわりになるような物をつけておかなければならないのです。
また首輪の幅に合わせたプレートのような物もあります。
これだと、首輪を外さない、切れて落下しない限り犬の身元の証明になりますね。
このように首輪に観察が一体化されていると、首輪壊れたり外れた場合を除いて脱走しても、身元が判明できるので安心ですね。
捕獲保護された犬やネコの最期が書かれた本を読みました。
そこには、「この犬に飽きたから、言う事をきかないから、介護が必要になるくらいの高齢になり世話ができなくなったから、子供が生まれたから、引っ越しするからなどたくさんの理由で、持ちこまれた犬たちがいました。
ペットとして、家族として犬を飼う以上その犬の最期をみとることが飼い主の努めであり、責任でもあるのです。
また、そうやって飼い主に看取られて逝くことが犬の「幸せ」ということも忘れないで欲しいと思います。
犬にとって飼い主しか見えていません。
飼い主が全てなんです。
保護されても、きっと迎えにきてくれると最期まで諦めずに待ち続けるのが犬なんです。
最期まで飼い主を信じつづけている犬という動物、いとしいものですね。
そして、要らない子供を産ませないということも飼い主の責任といえます。
一頭でも、殺処分という最悪な最期を迎えることにならないように。