今回は、食事の際の好ましい態度、しつけなどのお話をさせて頂きます。
ワンちゃんは、人間の食事マナーのような細かいルールはありませんが、やはり、最低限のルールはしつけておいた方がいいでしょう。
ドッグカフェや知人宅、その他の同伴外出の時に困らないようにしましょう。
具体的にどのような態度が好ましいのでしょうか。
○食べ物を見ても欲しがらない
食べ物を見ると目の色を変えて、必死で欲しがり、吠えたり、ジャンプしたり、飼い主を引っ掻いたり、なんとか欲しくて、大アピールをしてしまうものです。
でも、度を越えたアピールは抑えられるようにした方が良いですね。
○飼い主が許可した時以外、食べない
たまに聞く話ですが、これはマナーやルールの面だけでなく、愛犬の身を守るためにもしつけておくと良いと思います。
部屋の中でも、食べることは避けたい危険なものが落ちていることもあります。然し、外出先などでは、飼い主が認知していない物が落ちています。悲しい事ですがそれが、稀にワンちゃんを危険な目に会わせる事を目的とした物であることがあります。
落ちている物を見つけて食べてしまう習慣があったり、くわえてしまう子は特に注意して、許可してから食べる訓練をした方が安心です。
○飼い主の許可を待てる
これは、食事だけでなく、どんな場合でも、飼い主の言うことを聞けるようにしておくことは大切です。
待つことが出来ることで、リードが外れてしまったり、他のワンちゃんとの接触や、道路への飛び出しなど危険が及びそうになった時に、守ってあげることが出来ますよね。
特に、食事など、ワンちゃんにとって一心不乱になってしまう行動を御することが出来れば、他の指示にも従ってくれるようになるでしょう。
○他のワンちゃんの食べ物を取らない
これは、勿論お行儀が悪いことです。というよりも、ケンカになってしまう可能性があるので、絶対にさせないようにした方がいいですよね。
食事などをする際に、食べるのが遅い子、早い子、色々な子がいます。
多頭飼いの方ならば、家で練習しておけば、外出先で他のワンちゃんと揉める危険を防げますね。
○食べ物に対して執着しない
食べ物だけでなく、なんでも執着するのは良くないですよね。
執着しているだけならば、何となく許して放置してしまいがちですが、執着から攻撃的になることが往々にしてあります。
特に、飼い主が、食事中の愛犬の器に近づいたりした際に、(取られる!)と錯覚して、唸ったり、牙を剥いたり、酷い場合は噛みついたりすることもあるようです。
そうなってしまうと、外出先や他のワンちゃんに対しては尚更敵対視して、食べ物を守ろうと攻撃してしまうかもしれませんので、家での練習は必要ですね。
でも、練習と言っても、どんなことで練習すればいいのか難しいですよね。
例えば・・・
○執着する子には
愛犬が、食事をしている時に、そっと器に触れてみたり、途中で一度器を持ち上げたりして中断させる。
これは、執着している食べ物から、一旦気をそらさせ、飼い主である自分が食事も管理してしていることを知らせ、尚且、取り上げる訳では無いと知ってもらう。
なので、触ったり、持ち上げても、落ち着いたら直ぐに返して食事を続行させてあげることが大切ですね。
○直ぐに食べ始める子には
食事を出す際に、一旦、「お座り」「待て」をさせて、落ち着いてから与えるようにすると良いでしょう。
そして、勿論あげる際には、「よし」と、許可を与えてから食べさせる習慣をつけると良いですね。
これは、噛まれる可能性もあるので、日頃から信頼関係を築いていることが前提ですし、人間でも、食べているものをいきなり取られたり、食べているものを捕まれたりしたら「何するのよ!」と、ムッとしてしまうので、愛犬も同じ気持ちになるのは当然ですが、飼い主は自分のものを取ったりしないと、信じてもらうことが大切です。
元々、攻撃性が強い子や、執着が強い子は、見極めながら練習しないと、怪我をしてしまうかもしれませんので、注意しましょう。
私事ですが、我が家の愛犬は、逆の悩みがありまして・・・
パピーの頃から、食事(特にドッグフード)に興味が薄く、かなりなフードジプシーでした。
良いと思われるフードを何種類試した事でしょう、現在は、フードに笹身をトッピングしたものと、主食主体で野菜と肉を入れた手作りを、交互に出していますが、完食してくれることが少ないです。
おまけに、彼女の食事中は、[音をたてない!]というのが、我が家の鉄則で、足音・咳・くしゃみ、さえも禁止にしてます。
何故ならば、それらの物音でも、気が散ってしまって、食べるのを辞めてしまうという気分屋なんです。
食事の用意をしている際に2階にあがってしまうことも多々ありますので、食べ始めるまでも器に口を付けるまでに時間がかかるのなんのって・・以前、近づいて来た時に「お座り」「待て」をしたところ、それだけして、「よし」と言ったら立ち去ってしまったという、信じられない行動に出たので、それ以来勝手に座って待っている彼女に、心の中で[お願いだからたべて~~~]毎回願っているのです。
後輩犬の方は、THEワンちゃん!なので、先に述べさせて頂きましたしつけを色々しています。
ワンちゃんの性格も色々なので、一概に同じしつけで通用しない場合もありますので、愛犬の性格に合わせたしつけをすることをお勧めいたします。