愛犬が亡くなって早4年。
命あるものはいつか亡くなると、頭では理解していたつもりでした。
日に日に弱っていく体、16歳という年齢。
”覚悟をしなければ” そう、家族みんなが思っていました。
とてもとても弱っていたけれど、愛犬は生きていた。
唯一自宅にいられる私の母親が、ほぼ付きっきりで看病していました。
なので、なかなか「亡くなったとき、どうすればいいのか」という話に踏み込めなかったのです。
ただ、この子は私たちの「家族」
出来る限りのことをしたい。
初めて愛するペット(家族)を失うことになる。
私は、どうすればいいのかわかりませんでした。
出来ることなら、一緒にお墓に入れたいとか、いつまでも近くにいたいから庭に埋葬したいとか、いろんな考え方をする飼い主がいると思います。
そのペットに対し愛情があれば、どの方法が正しい、間違いという答えはありませんが、
私の経験からひとつ、お話ししたいと思います。
決して悲しいだけのお話ではありません。
ペット葬儀・ペット霊園
今や子供(15才以下)がいる家庭より、ペットを飼育する家庭の方が多いといわれるほど。
「飼う、飼われる」ではなく、「家族やパートナー」という存在になってきています。
「我が子」として育てている夫婦もいるでしょう。
私たち夫婦にとっても現在2頭のシーズーがいますが、二人とも愛おしい我が子として育てています。
過去に愛犬が亡くなって、もう二度とこんな悲しい思いはしたくないと感じましたが、
やはり命あるものを育て、共に生きていくことで「命の大切さ」というものを同時に学びました。
もちろんまだまだお別れは考えたくありませんが、いつか必ず来るその時のために、
その時愛犬たちが幸せな最期であるために、事前に「どうすべきか」を知っておくことが大切だと思うのです。
最近ではよく知られてきた「ペット葬儀」「ペット霊園」
ペット専門の葬儀屋さんも増えました。
また、墓地内にペット火葬場などを設けている場所も増えています。
私の実家の代々の墓地にも立派なペット火葬場、専用のお墓などが最近建てられました。
それだけ、必要としている人が増えているのですね。
ペットを家族やパートナーとする人たちには嬉しいことです。
ただ、すべての場所がペットを受け入れられるわけではありません。
増えたとは言え、身近に施設があるとは限りません。
宗教上の理由もありますし、同じお墓に入れたいとしても親族の理解がなければいけません。
難しい問題も出てきてしまいます。
そこで、私たちがお世話になった葬儀屋さんが 移動火葬車 での葬儀でした。
金額や手順などは調べればたくさん出てきますので、今回は、ペット葬儀屋さんがどのような対応をしてくれたのかをお話ししていきます。
これは私たちがお世話になった場所なのでどこでもすべて同じ対応をしていただけるわけではありません。
事前にしっかりと調べてくださいね。
*いつでも受け付けてくれる*
24時間365日電話で受け付けてくれました。
火葬も早朝や深夜など、希望の時間を相談できました。
我が家では深夜に亡くなり、翌日母親以外が仕事だったので夜まで自宅で安置、その後火葬をしていただきました。
*場所を指定できる*
住宅街だったので自宅前での火葬には少し抵抗がありました。
例えば、火葬にも時間がかかるのでアパートなどの駐車場では難しい場合もありますよね。
そんな時、指定した場所へ火葬車が向かってくれます。
人通りの少ない場所で静かに葬儀が出来ました。
*人間と同じように扱ってくれる*
その葬儀屋さんは礼服で来ていただき、遺体に手を合わせ、お花や写真、おやつなどの好物、お手紙、すべて入れて火葬をしてくれました。 ※プラスチック製品や金属など燃えない物は入れられません
その後、お骨を拾わせていただきました。
小動物でも綺麗にお骨が残るよう、温度管理をしっかりされているようです。
(ハムスターのような小さな動物でもお骨は拾わせてもらえます)
これが、爪ですよ。
これが、歯ですよ。
と、私たちがとても驚くほど丁寧に、大切に扱ってくれました。
そして、その爪や歯は、カプセルに入れてキーホルダーやお守りのようにできるのです。
あとはすべて骨壺に入れて返骨してもらえます。
骨壺に骨覆い(骨袋)を掛け、小さくなった愛犬を受け取ったとき、悲しいという気持ちよりも、不思議ですが幸せだったのです。
この子はペットではなく「家族」として葬儀をしてもらえた。
とても良い葬儀屋さんに出会えたのだと思います。
歯をカプセルに入れてもらい、愛犬に似てお気に入りだったぬいぐるみの首からぶら下げて保管しています。
骨壺は一年間自宅安置し、お寺さんの了解を得て先祖代々のお墓へ納骨しました。
必ず納骨しないといけないわけではありません。自宅で保管していては成仏できないと心配される方が多いようですが、ご遺骨は魂が宿っているわけでは無く、その子が生きた証なんだそうです。
ただ、骨壺をずっと置いておくことで来客の目が気になる、保存状態が気になるという場合は、お骨をサラサラのパウダー状にしてもらうこともできますので、小さな瓶に入れカバーをかけるなど、人目にわからないようにすることも可能です。
火葬後、どのようにするかは飼い主さんやご家族の思うようにすればいいようですね。
最期の時、そしてそのあとも、大切な家族です。
悲しみに暮れるだけでなく、気持ちが穏やかになれるお別れが出来れば、きっとワンちゃんたちも安心して虹の橋を渡ってくれるでしょう。
ペット葬儀はまだまだ新しいサービスです。
悲しいことに悪徳な業者も存在します。
大切な愛犬の葬儀を悔やまれるものにしないよう、責任を持って葬儀屋さんを選んでください。