今朝の散歩では、うちの犬のなかよしのワンコと一緒でした。
男の子の柴犬で、うちの子より4歳年上の「彼氏」です。
彼氏は、性格がおとなしく温厚で、うちの子とは正反対なのです。
うちの子は、女の子の割に気が強く、たとえ男の子でも誰とでもなかよしになれるとは限らないので、この彼氏のように相手が上手く受け入れてくれると、とても助かりますね。
散歩の途中で、彼氏は突然歩道の地面にお尻をこすりつけていました。
飼い主さんの話によると、最近よく見ることだというのです。
ふと、以前病院で聞かされた話や本に載っていたことがあったことを思い出しました。
【おしりをこすりつけるワケとは】
飼い主さんの話では、ウンチをした後によく見かけるということでした。
本を見てみると、トイレの後のこのような行為は、肛門のまわりを拭いているようなものとあります。
確かに、便が緩い時には、トイレの後は周りについていることもありますよね。
私達人間では、自分でトイレットペーパーで拭くことができますが、犬にはそれができません。
そのため、自分自身でもお尻の周りが気になるのでしょうね。
気持ちはとてもわかるような気がします。
うちの子の先輩犬も、このようなことをしていました。
そして、こする場所は草むらの草の上だったのです。
その時には、その理由が分からず、「おしりがかゆいのかな?」と思っていました。
あまり重要なことではないと思ってしまっていました。
多くの犬が「お尻のまわりを拭く」ためにしているとは言っても、何か気になってしまいました。
先輩犬を病院に連れて行った時に言われたことは、男の子によく見られるというものでした。
特に高齢になってくると肛門の周りが膨れてくるようになってきて、自分でも気になるということだったのです。
そのため、こすりつけているとのことでした。
では、異常ということはあるのでしょうか。
【異常というものは?】
犬には肛門腺というものがあり、そこから分泌液が出てくるのだそうです。
液状で、色は白から茶色など犬の種類にもよって違ってきます。
正常な場合、ウンチと一緒に分泌液が出てきます。
犬にとって、自分の目印のようなものでそれぞれ違う匂いをしています。
犬同士で、それぞれのお尻の匂いを嗅いでいるのは、その目印を記憶し確認するためです。
よほど険悪な間柄ではない限り、お互いのお尻の周りを嗅ぐことが多いものですね。
視力が良くない犬にとって嗅覚と聴覚が相手を確認できる手段です。
肛門の脇には、肛門腺が溜まる場所があります。
ウンチと一緒に排出されるはずの肛門腺が溜まって詰まるという症状もあるのです。
溜まってしまうと左右に2つある袋が腫れて盛り上がってきます。
犬も自分で気になると、お尻をこすって排出させようとしたり、お尻をなめることをします。
そのため、病院の治療項目の中に肛門腺絞りというものがあります。
私達でもできるのでしょうが、やはりプロは違うのだと思います。
袋の中がいっぱいになると、さらに排出されにくくなるのである程度の間隔でプロに任せたほうがいいのでしょう。
このままにして放置すると、袋が感染症を起こし発熱します。
さらに酷くなると、触れただけでも痛がり、最悪では袋が破裂して、肛門の傍に穴があき、中から膿や血が出て周りの皮膚に現れてきます。
こうなると犬自身も痛く、辛いものですね。
自然にトイレの回数を抑えたりするようになって、正常な生活とはいえません。
【どんな犬が肛門腺を溜めやすい?】
犬種によるのではなく、年齢と大型・小型によってわけられるというのです。
一般的に高齢になると、筋肉が衰えて排出できなくなることが多いものです。
また大型より小型の犬の方が溜めやすいのです。
【防ぐ方法】
防ぐ方法として、定期的に病院などで絞ってもらう、トリミングに出すことだそうです。
一般人ではなかなか難しいもののようですね。
自分でシャンプーしている場合は、特に気にして絞ることが大事だそうです。
病気というほどの異常ではないにしても、気になり正常な生活ができなくなるということ。
私達飼い主がきちんと愛犬を観察していないと、このようなことにも結びついてしまうのですね。