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犬の爪での傷口からの感染症、ネコひっかき病だと大変です

投稿日:2016年7月25日 更新日:

今日は朝から暑い日となりました。

こんな日の、夕方の散歩、路面が熱せられているので、ヤケドに注意して遅い時間に散歩に出ようと思います。

 

先週、うちのこゆきが他の犬から引っかかれてしまい傷を負ってしまいました。

かかりつけの病院へ行き、傷口の感染を調べ、細菌による感染はしていないとのことでした。

一応抗生物質を処方してもらい、傷口もかさぶたとなり、一安心です。

犬は、行動で気持ちを表すことしかできないので、だるいのか、眠いのか、苦しいのか、痛いのかを見極めることが難しいものですね。

日頃の飼い主の注意力が大切です。

 

 

【病院で】

2時間待って、やっと診察の順番がきました。

問診で、「引っかかれたこと」を話していましたので、担当医師は、「何に引っかかれたのか」を聞いてきました。

「え?」と、不思議に思っていましたが、「犬です」と答えると、良かったという表情のようでした。

 

 

【ネコひっかき病という感染症】

なぜ「ネコ」ではなく、「犬」でよかったのかということは、帰宅して病気辞典を見てわかりました。

ネコに引っかかれると「ネコひっかき病」という病気に感染したかもしれなかったのです。

この感染症は、バルトネラ・ヘンセラ菌という菌におかされ、リンパ節に炎症をおこさせる菌だったのです。

ネコ同士だけではなく、人獣共通感染症です。

 

媒体となるのは、感染しているネコに寄生している「ネコノミ」で、ネコの歯や爪に付着しています。

そのネコに噛みつかれたり、引っかかれたりすることで、人間や犬などの傷口に感染するというものです。

 

症状として、噛まれたり引っかかれた傷が10日後に赤く腫れて来て、リンパ節が腫れあがります。

リンパ節が腫れると、発熱、倦怠感、関節痛、吐き気などの症状がでます。

日本国内では、ネコの10~15%がこの菌を持っているようです。

自然治癒もありますが、肝膿症を合併したり、免疫の低下した犬や人間が感染すると、重症化します。

まれに脊髄障害を起こすこともあるようです。

vZth ねこ

 

【検査と治療】

検査方法としては、血液検査で白血球の増加などを調べ、炎症の有無をみます。

画像検査として、MRIや超音波検査、CT検査をします。

これでリンパ節が腫れているかを診断します。

血清検査、抗体の価を測定します。

抗体価が、通常の4倍であれば、感染していることがわかります。

 

感染して発症しても、ほとんどは自然治癒するので、経過を見守るだけです。

重症化したときだけ、抗生剤を投与します。

 

人間の子供に感染した場合、重症化し、他の病気を併発することも多いようです。

 

 

今回のこゆきのケガは、犬の爪であったことでホッとして安心しました。

近所には、人間にも犬にも動じない気が強いネコがいます。

ときどき、こゆきもケンカを売られますが、買わないで逃げるが勝ちですね。

 




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